「死ぬ前にさ、『もっとあちこち旅に行ってみたかったな』とか、『海外も見てみたかった』とかって2人が言っててさ。本当の意味ではもう見れないけど、でも気持ちだけでも見せてあげたいなって思ってさ。首から下げておいたら、前が見えるだろうって思うし」
「確かに、なんだか2人も景色見れてる感じには見えるね」
私がうなずくと、
彼が笑顔になる。
「それに、妹さんたちも、この写真をみえるとうれしいんじゃないかなd(^-^)ネ!」
ふと思い出したので言うと、
「そうなんだよね。僕が写ってる写真を見せると、そこには両親も一緒に写っていたりするから、『なんだかお兄ちゃんとの家族旅行みたいだね』って妹が言ってたよ」
彼が頷いてくる。
「あ、後ね、あらたさんにお礼が言いたくてさ」
急に居住まいを正して言ってくるから、
私も慌てて居住まいを正す。
「何?(◎_◎) ン?」
続きはまた後で~☆