これまでの年で忙しいといっても、
それでも12月の毎日残業で、
彼女の体が心配になった彼は、
彼女にちょくちょく


『大丈夫か?』


と聞いていて、
そう聞かれるたびに彼女は嬉しそうに、


『大丈夫』


と答えてはくる。


でもさらに終電ぐらいの帰りが続くと、
夜道を一人で帰るのも危ないから…と思った彼は、
気を利かせて自分が先に帰ってきた日に、
最寄駅まで彼女を迎えに出たらしい。


それで終電まで待っていたのだけれど、
改札から彼女が出てくる気配がない。


出口は他にもあるけれど、
自分の家の方向には、
その改札しかないはずなので、
出てこないことがおかしいな…とは思いつつ、
もしかして見つけられずにすれ違ったかな?
と思った彼が家に戻ると、
彼女の方が先に家にいる。


続きはまた後で~☆

つづく