それから暫くは普通な生活で、
心配をかけている常連さんも時々家に遊びにきたりして、
平和に暮らしていたらしい。


そんな中、
季節は年末年始になり、
彼の仕事も忙しくなったけれど、
彼女の仕事も年末年始は忙しくなって、
残業になることも増えだしたようだ。


その残業自体は例年のことで彼もわかっていたし、
彼女も嘘でそういうことを言っていたり、
嘘で遅くなったりはしていないわけだったのだけど、
ふと彼が気づいたのは、
残業が連日に及んでいるみたいだということだった。


『毎年、この時期は遅くなったりするけど、今年は毎日みたいだけど、大丈夫?』


体の方の心配をした彼がたずねると、


『心配ありがとう。今はなんとか大丈夫』


彼女は12月のはじめはそんなことを言っていたらしい。


続きはまた後で~☆

つづく