悪者【その６１】

でもその頷きも、
彼女からすると意味がイマイチわからないだろうから、
ますます混乱するようで、
まだこっちが黙って見ていると、

「いちいち大人なのに、干渉されるのは…迷惑よ」

そう言い切ってきた。

「迷惑？」

私がそれだけ繰り返して疑問形で言うと、

「…そ…そうよ…迷惑よ…」

彼女が慌てて頷く。

「本当に？…迷惑？」

更に言葉を区切りつつこっちが問いかけて、
じっと見つめていると、
目線がちらっとあった彼女が、
慌てたように目線をそらした。

続きはまた後で～☆