それを見た彼が、


「聞きたいだけじゃなかったの?」


その瞳に何かが見えたのか、
そう彼女にたずねると、
彼女がちょっと驚いたように目をぱちぱちさせて、


「うん…それを聞きたいのもあったんだけど…そういうのを聞いたりしたらさ…嫌われちゃうかな…って思ったんだよね」


観念したように、
でも小声でそう言った。


「そんなことあるわけないじゃないか!」


彼はそういうと、
彼女の両手をとって握ると、


「嫌うわけないよ。僕はね、今回みたいに、何もいってくれなくて、それでなんだか悩んでるのを見る方が、本当につらいんだよ」


彼女をなだめるように言うと、
泣きそうな顔で彼女が彼を見つめていた。


続きはまた後で~☆

つづく