「はじめまして。どうぞ、おかけください」
私が彼に椅子をすすめると、
「あ、ありがとうございます」
かなり緊張気味にそう答えてきた。
「占いのお店は初めてですか?」
その様子にたずねると、
「はい。なかなか自分は縁のないところだったので」
緊張しつつも笑顔でこたえてくるのだが、
「あ、でも話にはよく聞いているので」
思い出したように慌てて言ってくる。
「いいですよ。縁遠い人も多い場所ですから。お楽にどうぞ」
そう言うと、
彼がちょっと照れたように笑って頷いた。
続きはまた後で~☆