「甘えたことをうだうだ言うのは簡単なことだ。でも、親のスネカジリの分際で、自分の権利ばかりを主張して、義務を一つも果たさない奴は、私は占い師ということ抜きに人として嫌いなんだよね」
主義主張をすべきでない仕事なのはわかっているけれど、
こういう煮え切らないのをずっと見ているの
も嫌なので、
そこは率直に伝えてみた。
「ここにはいろんなお客さんが来るんだ。その中でも、仕事をされてる人の中には、中卒で働いていて、それで大変な目に合っていたり、頑張っているのに、大卒の人にどんどん抜かれてやる気をなくしたり、本当に苦労している人もいる。通いたくても学校に通えなかったから…という理由で、それで今も必死に生きてる人もいる中で、学校に通わせてもらっていて、勉強したくない…やる意味がわかんないってことだけでうじうじ言うのは、正直腹が立つのを通り越して、このまま高校中退にでもなって、社会にでて地獄を見ればいいとさえ思うのさ」
私が冷やかに言うと、
彼が眉間に益々皺を寄せた。
「でもな、君がどうなろうと知らないが、それでも必死に支えよう、どうにかしてあげたいというお母さんがいるから、私は相談にも乗るし、話も聞こうと思うし、何かいい方法とか、君がやる気がでないか?と考えたりもするだ。君だけだったら、やる気もない奴なのに、助けたいとは本音を言うと思わないんでな」
言い切った私を見て、
彼が唇を噛んだ。
続きはまた後で~☆