「毎週ってわけにはいかないけど、それでも結構通ってさ。いろんな人と友達やら知り合いやらになって、話を聞いていて、この世界にも色々あるんだってわかったのよね」


真剣な眼差しだ。


「色々って例えばどんなの?(・・。)ん?」


首を傾げて聞いていると、


「そうだなぁ…例えばだけど、女装だけが好きで、女装のみをする人ね。でも基本は男性で、あくまでも趣味っていう人。それとちょっと違うのが、気持ちも女の子で女装をしていて、でも戸籍が男性なんで、その辺は致し方なく男性で生きているから、プライベートは女装っていうか、女の子に戻ってる人ね」


私がそのまま頷いて聞いていると、


「さらに言うと、体も女の子にしちゃって、普段から女性になってるけど、戸籍はそのまま男性のままで生活してるって人もいれば、申請は難しいみたいだけど、戸籍も変える手続き中の人もいたかな」


色々と聞いてきたことを話してくれる。


時代背景としては、
ちょうど性同一性障害が認知されてきて、
法律としても戸籍の性別を変えることができるようになったころの話だ。



続きはまた後で~☆

つづく