後でわかったことだけど、
動物園にもちろん問い合わせたみたいだけど、
入園者は多いので、
子供たちのことがわかるわけもなく、
2人が動物園の人に助けを求めた形跡もないわけで…


それでもなんだかそこにいると思ったお父さんは、
連絡係の母親を家に残して、
一人で2人を迎えに行ったらしい。


もちろん再会できて大泣きした彼女と、
意味がわからないでいる弟君を連れ帰った後は、
家でめちゃめちゃ怒られたらしいけれど、
それでも彼女が弟君を思って連れて行ったことと、
動物園が思い出の場所と知って、
それ以降、
休みの時になると、
家族でよくお弁当を持って、
ピクニック感覚で動物園に行くようになったということを、
彼女に聞いたことがあったのだ。


「お母さんも行く時は、お母さんがお弁当作ってくれてたけど、お母さんが仕事で3人で行く時は、1度お父さんがお弁当作ってくれたけど、これがおいしくなくてさ。弟が全然食べなくてね」


彼女が思い出すだけでも笑っている。



続きはまた後で~☆

つづく