「社会人になったから、バイトの時よりもお金は多少あるようにはなったけれど、それをお父さんに還元というか、プレゼントで返すってなると…難しいものがあるねぇ」


話は冒頭に戻るわけだけれど、
社会人になったらなったで、
お金はあるけれど、
プレゼントの内容や趣向を凝りたいらしく、
父の日は益々難題を化しているらしくて、
彼女が私の前で眉間に皺を寄せている。


そんな中で私が提案したのは、
昔話をしてくれた動物園だったのだ。


それは彼女の弟が幼稚園ぐらいの時にさかのぼる。


ある日曜日のこと。
この日はお父さんもお母さんも急に仕事になってしまって、
中学生の彼女とまだ幼い弟君が、
2人でお留守番になってしまった。


そんなことはよくあることなのだけれど、
この日は弟君がなぜかかなりぐずったようで、
これまで一人っ子で暮らしてきた彼女としては、
こういう時の対処をまだよくわかっていなかったわけで…



続きはまた後で~☆

つづく