私は差し出された彼女の手を取った。
黒髪に色白でまだまだあどけない表情を見せる彼女の手相は、
確かに素人目には難しいものだった。
いわゆる複合線である。
手相の本を見ると分かるを思うのだが、
あの手の本には『運命線』なら『運命線』、
『頭脳線』なら『頭脳線』のそれぞれの説明しかない。
しかし人間の手相とはそれぞれ分離してあるわけでもなく、
互いの線がくっついたり絡んだりしているものが多いのだ。
だが本にはそのへんまでの説明がない。
そこで普通の人は、
自分に近いものを無理やり当てはめてみてしまうわけである。
そんなときには占い師に聞いが方がよかったりもする。
(手っ取り早いしね(⌒▽⌒)アハハ!)
彼女の手相は、
『運命線』と『生命線』が微妙にくっついたもので、
普通だと分かり辛いのだ。
しかも、十六歳といえば、まだ成長の途上である。
線もはっきりしていない部分が多く、
分からなくて当たり前なのだ。
これから目指す仕事の事、勉強の事、健康の事、
私は見て分かることを優しい言葉で彼女に伝えていると、
見学をしていた茶髪でショートカットにブルーのサングラスをした、
彼女の友人の方も見てもらいたくなったらしく、
鑑定票を書き込み始めた〆(.. )カリカリッ!!
続きはまた後で~☆