聞いていくうちに、
この一家のとても楽天家で前向きな人々の中にあって、
この彼女だけが心配性なのだ
そして今まで家庭の為に自分の時間を潰してきた事への後悔など、
大きな問題はないようだが、
その漠然とした不安・不満に駆られて今日はやって来たようだった。


結婚十年を越すと子育てにも一段落つくという。
そのフッとした瞬間に人生を振り返ってしまうのだろう。


私は何のために生まれ、
何をこれからしていくのだろう


…と。
漠然とした悩みを持つ人には、
ひとまず外に出ことを薦めることにしている。


これは定石なのだが、
かなり効果があるΣb( `・ω・´)グッ
踏み出すも、留まるも、その人次第だ。


『悩みのないことが悩みです』


という人が私の前に現れる限り、
この世の中はまだまだ平和なのだと思う(´-`).。oO(…)


ちなみに、このお客さんには続きがある。
その後、他のお客さんが来て、
私がブースのドアを閉めようとした時だった。


ふと見ると彼女がブースから離れた所に立ってい、
こっちに向かって今買ってきたであろう就職情報誌と、
カルチャー本を振っていた。
行動の早い女性だ。


これならきっと大丈夫だ( ´∀`)bグッ!


私も手を振り返し、
ε-(´∀`*)ホッと胸を撫で下ろした話である。