「自分とは全然違うな。いつもたくさんの友達に囲まれて、明るくて、容姿端麗で、自分とはつりあわないよ。こんな何も持ってない自分には告白なんてできないし、すごく好きになる前に早く忘れるべきなんだろうな。ああ、一秒でもいいから、こっち向いて、微笑んでくれないかなあ」


つりあわない?



人を好きになるには、何か資格のようなものがいるのだろうか。


こんな顔でこんな性格でこんな行動を取ることができる人でないと、恋愛はしてはいけないという基準でもあるというのか。



告白できない?


それとなく相手への思いやりや好意を伝えてみるのもいけないことなのか。


あるいは、相手のために、何かしてあげるというのもやってはいけないことなのか。



忘れるべきなのか?


確かに最初から何もしなければ自分は傷つくこともないだろう。


相手と親しくなることももちろんできない。


遠くからながめているだけでは、相手に自分の気持ちは届かない。



もし相手が少しでも笑いかけてくれたら、勇気を出せるのか?


相手が笑ってくれるには、まずは、自分から動かないとそれこそ無理なのではないだろうか。


にこっと笑っておはようと言ってみるだけでもいいのである。


自分が相手のために何かしてあげる、楽しい話題を提供するなどして、どうにかこうにかして、自分というものをアピールしたほうがいいのではないだろうか。


自分には無理めの恋愛=脈がなさそうな恋、を最初から回避している人が多いような気がする。


あたって砕けろ!というフレーズはもはや死語の世界の言葉なのか。