私のパニック障害が発症してから一年と少し経った頃くらいから、

少しずつおかしくなり始めた夫婦の空気。

 

ちなみに書き忘れてましたが、婚約から入籍、結婚式まではこの一年ちょっとの間に全て済ませました。

 

結婚式の準備もかなり大変でしたけどね・・・

さすがに新婚旅行は行けませんでした。

 

話は戻りますが、

少しずつ一進一退しながらも出来る事が増えてきたことに希望を見出し始めた私と、

長い間私を一方的に支える事に疲れ始めてしまった元旦那さん。

 

気持ちのバランスがずれてきてしまっているのを敏感に感じてしまった私でしたが、

女性としての自分を否定されてしまった気分になってしまって、

自信を失ってしまい、妻として、女として、

元旦那さんにどう接していいのかわからなくなってしまいました。

 

そのとき出会ったのが、あるコミュニティーサイトでした。

 

当時は今のようなSNSはまだ普及しておらず、

そのサイトは出会い系までとはいかない、かといって当時流行っていた、にちゃんねるでもない、

 

月額300円ほどでチャットが出来たり、スレッドが立てられたりするコミュニティーサイトでした。

 

当時の私には、見知らぬ色んなタイプの人がいる場所に、

携帯ひとつで簡単に行って交流出来る事が新鮮で、

毎日のようにアクセスするようになり、馴染みの人もだんだんと増えていきました。

 

その世界には、普段リアルの世界で私の周りにはいなかった、

私と同じようにメンタルの悩みを抱えている人もたくさんいて、

自分の苦悩を話したり、逆に誰かの悩みを聞き相談に乗ったり慰めたりすることで、

自分の居場所を見つけたような気持ちになっていったのです。

 

今までの自分の辛い経験が初めて人の役に立ったと思えました。

だって思いやりがあって人を心から気遣ってくれる優しくて素晴らしい人は沢山いらっしゃるけれど、

病気になった人間にしか分からない気持ちや感覚があるのは、紛れもない事実だから。

 

メンタルヘルスは、罹患経験のない方には理解しづらく、

患者の苦しみを増幅させてしまう性質がある故、同じ罹患経験者に心を開きやすいと感じる部分もあったのだと思います。

 

その分、馴れ合いや良くないメンタルの引っ張り合いには十分気をつけなければならないと思いますが。

一人の相手に深入りしすぎるのは自分のメンタルが不安定な時は特に危険だと思います。

 

それでも実際鬱に関しては、このサイトでの経験でだいぶ快方に向かいました。

 

私の場合は、少しでも自分が人の役に立てている。

存在していてもいいんだ。

と感じれることが、鬱状態を改善させていってくれたのだと思います。

 

サイトではもちろんそういった話題だけでなく、健康な人たちとの日常会話でも日々盛り上がっていて、

仲の良い仲間も増え、

私はどんどんこのサイトにのめりこんでいきました。

 

そしてこれが、さらに夫婦関係を悪化させていってしまうことになります。