自分はなんのために生きているのか。
自分がいるだけで周りの大切な人達を不幸にしているんじゃないか。
日毎そんな気持ちが強くなり、
自分がどんどん嫌いになり、
世界から消えてなくなりたいと思うようになり、
正直この頃の事は曖昧にしか覚えていません。
毎日どんな風に過ごしていたのか。
断片的に覚えているのは、
寒い夜中にベッドから抜け出し、パジャマ一枚でふらっと外に出てどこに行くでもなく歩き続け、
私がいない事に気が付いた元旦那さんが上着を持って私を探しにきて、
少し散歩して帰ろうかと手を繋いでくれたこと。
家で夜を過ごしていたはずなのに、気が付いたら実家に連れて来られていたこと。
元旦那さんに厄介者扱いされている被害妄想で口も利かなかったと思えば、仕事に出かけようとする彼に泣き喚いてすがりついたりしたこと。
パニック発作の症状こそ、発症時の方が強かったと思いますが、振り返ればこの頃が精神的には一番しんどかったかもしれません。
周りへの罪悪感。
少しずつ出来ない事が増えていく絶望感。
私はもうずっとこのままで、廃人になったように一生生き続けなければならないんじゃないだろうかという恐怖。
だけど、なにをどうすればいいのかもう分からない。
後に私のこの状態が少し緩和した頃元旦那さんが明かしてくれたのですが、
この頃家中の刃物や、私が自分を傷付けそうな物は全て彼の車に隠し積み込んで、管理していたそうです。
それほどに私は周りから見て、かなり危険な状態に見えていたということですね。
もう本当にどうして良いか分からなくなり、救いを求めたのは神頼みでした。
神社やお寺に行って厄払いをしていただいたり、
明らかに怪しい高価なパワーストーンのような物まで購入して、家の中の良いとされる場所に置いたりもしていました。
毎日この地獄から救って下さいと、
祈り続けたりもしました。
とにかく色々な方面に救いやヒントを求めていたのですが、
この本当の地獄から少しだけ希望を見させてくれたものがあります。
それは一冊の本でした。
「精神科に行こう!」といったようなタイトルの本だったと思います。
著者の方のパニック障害の体験を漫画を交えてコミカルにまとめられている本だったように記憶しています。
元々読書が好きで、本にもヒントはないかと探していたところに出会ったこの本が、
内容は詳細には覚えていないのですが、
パニック障害は確かに完治はしないかもしれない。
だけど、うまく付き合っていくことは出来るのかもしれないと、
そんなふうに思わせてくれました。
私はその本を、何度も何度も読んで、
うんうん、と共感したり、この対策を試してみようと思ったり、
少しだけ、心を軽くする事が出来ました。
今私もブログを書いていますが、
この本のようにとはおこがましくてとても思えませんが、
パニック障害や鬱で悩んでおられる方が一人でも、
私のようにどん底の酷い状況を体験しても、時間はかかるとは思うけれど、いつか抜けられる日は来ること、
私なりの抜け出すために有効だった事をなんらかの参考にしていただけたら嬉しいと思っています。
そんなわけで、私は当時その本を読む事でパニック障害の知識を深め、少しずつでも快方に向かう考え方や行動をしてみようと、模索し始めたのです。