やっと自分の身に起きているこの辛い症状の理由が分かるかもしれない…

生まれて初めて訪れた精神科の待合室で感じていたのは、
不安よりも安堵だった事を、

今でもはっきりと覚えています。

ところで精神科って全く予約ってもんが意味をなさない所ですよね。

予約時間より少し早めに病院に到着していた私は、その待たされっぷりには驚きを隠せませんでした。

モニターに映し出される予約番号を、とにかくひたすら凝視し続けていましたが、一向に表示されない我が番号。

小一時間したところでようやく表示されたと思ったら、
今度は中待会室でしばし待機。

それでも、その日は初診だったから、
ちょい早めに事が進んでいたことを、後の通院で知ることになるのですが…。

そんなわけで、どーにかこーにか診察室に呼ばれました。

ついてきてくれていた母が、自分も診察室に入るというので、一緒に入室してもらいました。

この時の時点で母には相当な心配をかけていましたし、
私も全ての事が恐くて不安で…という精神状態だったので、母が一緒に話を聞いてくれたのは、とても心強かったですね。

なんとも説明出来ない気持ちで診察室のドアを開け、初めて担当の医師と顔を合わせました。

その後、5年にも渡ってこの先生にお世話になる訳ですが…

先生はとても柔和な雰囲気の中年男性でした。

中年というより、還暦一歩手前といったかんじかな?

当時の自分がとにかく若かったのでそう見えていただけで、本当はもっとお若かったのかもしれませんがw

兎にも角にも、先生の第一印象はとても良いもので、ほっとしたのを覚えています。

そこで、これまでの経緯、今自分がどんなに辛いか…

理由が分からず、3ヶ月もの間四面楚歌の気分だった分、半泣きで先生に訴えていたと思います。

先生は柔らかい声で、うん、うん、と私の話を聞いてくださり、最終的に、

「お話を伺ったところ、パニック障害だと思われます。典型的な症状ばかりですね」

仰られました。

辛かったですね、と。

それから、パニック障害という病気の説明と、

これから、主に投薬で治療を行なっていくという事、
どんな薬で、どんな効果が期待出来るのか、これからどんな生活を送っていくのが望ましいのかを説明されました。

その時、私はとても救われた気持ちになり、
あぁ、これでこの辛い症状が治るのだと思っていました。

本当の地獄はここからなんですけどね。

初めての精神科での診察は、こんな感じだったと思います。