最有力候補はGAFAMのMeta社がリリースしたThreads。

裏本謙志が注目しているのはThreadsです。2023年7月にイーロン・マスク氏率いるツイッターがXと改名した同時期にGAFAMのMeta社がリリースしたThreadsはXの対抗馬と目されている。Facebookの成功のあとにInstagramを買収し、マーク・ザッカーバーグ氏が率いるMeta社はSNS界の巨人として君臨しているのは周知の事実である。現状の利用者数は足踏み状態とも言えるのだが、そのポテンシャルは大きく、一気に大化けする可能性を秘めているネクストブレイクのSNSの筆頭だ。もちろんMeta社はFacebookから社名変更してメタバースと呼ばれるネット上の三次元仮想空間への投資を加速化している状況でテキストベースのSNSを運用することは驚きであった。しかし敵失とも言える状況をマーク・ザッカーバーグ氏が見逃すことはなく、一気呵成に攻め込んでいるイメージがある。またメタバース以外の分野で生成AI領域で出遅れを認めつつも、全プロダクトに生成AIを導入することを宣言するなど、数年後のトレンドを狙うメタバースだけではなく、生成AI領域では最前線のMicrosoftと提携するなど、今のトレンドを追う姿勢も見せているという意味では生成AIも含めてGAFAMの中では全方位でビジネス展開を進めているのであればThreadsも何らかの形で収益化していくことは明確だろう。

 

最有力候補ではないものの侮れないのがBeReal。

2020年にリリースされたBeRealは日本国内だけではなく、世界的にもThreadsの知名度と対比すると、まだまだ低いと言わざるを得ないのが現状だろう。GAFAMのMeta社のように社名も知られていないフランスの会社が運営していますが2022年頃から一気に火が付き大学生を中心に人気を博しているとのこと。TikTokも10代前後の学生人気から一気に幅広い世代で利用者が増えたようにBeRealも徐々に火がついていくことは明確です。懸念点としてはThreadsは成長したら広告モデルで収益を上げていくことを明確に宣言しているのに対してBeRealは広告モデルが描きにくいというのがアプリの課題になっている。GAFAMに売却するなどの方向性もあるが、そのそものアプリのコンセプトを変えていかないと、1日数分だけしか接触できない広告に多数の広告主の広告を出すことは事実上不可能な印象がある。もちろん、LINEのようなインフラになれば1日数分の利用でも広告媒体としての価値は高いと言えるが、アプリのコンセプトを考えると広い世代がこのアプリを利用するイメージがわかないというのが実情だろう。スナップチャットのように仲間内だけのSNSで終始する結果であればネクストブレイクとしては厳しいだろう。