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結婚式の日取りが決まりました。
当初は、身内だけで行ったことのない海外なんかで、
海外旅行を含めて、簡単に済ませたいねと考えていましたが、
古い土地柄の慣習や、楽しみにする周囲の期待を考慮し、
国内で普通に式をあげることとなりました。
今は、ゆっくりと様々な準備を行っているところです。
さて、仕事での問題が起きたので、この場を借りて呟かせてください。
それは先週のこと、
彼女と一緒に、ショップで結婚指輪を選んでいた時でした。
不意に、携帯電話に着信があったことに気づきました。
登録していないナンバーからでした。
気になり、こちらからその電話番号にかけてみました。
その電話に出られた相手は、ある利用者さんの家族の方でした。
深刻そうな様子が、声のトーンでわかりました。
そして、その時に語られたことが、
私にはまるっきり理解できないことでした。
「うちの●●が、職員さんを叩いてしまったみたいだけど、
本当なのか?
これからも●●を見てもらえるのか?」
目の前に、指輪が並べられている状況で、
その内容と状況がまるでわかりませんでした。
私が、半休をとって会社を出た後に、何かが起こったのです。
利用者の方が職員を叩いた?
その利用者の方は、人を叩くような人ではありませんでした。
いや、叩くという行動自体を普通に行えない方なのです。
ただ、最近は認知症の影響か、時に強い不穏な状態に陥る様子が
頻繁に見られていました。
強い口調の独語を大きな声で発し、周囲の利用者さんから白い目で
見られることも少なくなくなってきました。
私は、その時の電話口で、内容について認識していないこともあり、
「何も問題はありません。」
「通常どおりサービスを利用することが出来ます。」
そうしたことだけを繰り返し、とりあえずその場で電話を終えました。
すぐさま、会社に電話をかけ、事情を確認しました。
すると、このような内容でした。
その対象となる利用者さんの、トイレ介助を行っていた時に、
不穏状態だった利用者さんの着脱を無理に行おうとしたのか、
利用者さんが屈んでいた職員の頭を叩いたというのです。
偶然なのかどうなのかわかりませんが、
人を叩いたことがない方が、職員の頭を叩いてしまったのです。
もちろん、そのようなことは今回が初めてのケースで、
その職員も驚いたのか、
そのことを、ご家族様とのやり取りで使用している連絡ノートに、
自らの言葉でそのまま書いてしまったのです。
【右手で職員の頭を叩いております】
また、その職員の結びのコメントにも問題がありました。
【今後はどうなるか!!】
この言葉の意味はなんなのか。
家族としては、今後施設では受け入れが難しいかもしれません。
と、とられかねないと思います。
ましてや、【!!】なんて言葉は、事態を悪い方に強調しています。
大人が使うものではないです。
今回の件を受けて、朝の朝礼で、
いたずらに介護負担で心労を煩っている家族の方へのコメントには
受け取った側が、気分を害するようなことを記述しないようにと
再度伝えました。
仮に、問題行動等があったとしても、そうした重大な内容は、
一職員の独断の考えで家族に伝えるのではなく、
施設の相談員か責任者を通して、家族やケアマネジャーに
伝えられなければなりません。
現に、今回の内容は家族の心を傷つけ、施設利用を止めるという
考えにも至りかけていました。
ちなみに、その利用者さんのご家族の方に対しては、
過去にも職員の対応不足により
施設利用を休止するという事態まで発展し、私が自宅を訪れて
説明を行ったというケースがありました。
さて、そうした中で、朝の朝礼で釘を刺したにも関わらず、
問題は継続中だったのです。
今日の連絡ノートにも、また同じ職員がコメントを残していました。
あれほど、家族の方が心を痛めるようなコメントを
書くなと言ったばかりなのに、
このような言葉を用いたコメントが書かれていました。
【 バカ、うるせえ!!と暴言があり、
周囲の利用者の方もびっくりされていました。
(私は) 穏やかになだめ声をかけて見守りをしています。 】
ああぁー・・・、この職員は私の話を何も理解していなかった。
これを家族が見たら、間違いなく利用を中止してしまいます。
他の職員が、このコメントに気づいて私に持ってきたのですが、
他の職員が当人に注意しても、
施設で起こった事実をありのまま伝えるのが、私たちの役目だ!
とまるで自らの正義心のみで話にならなかったというのです。
後に、その職員を呼んで確認しました。
その職員が言いたいことは、
家族が知らない施設での、ありのままの状態を家族に報告し、
それに応じた改善するような対応(治療)を
家族の方にとってもらうべきだと、言うのです。
ですが、事態は考えていることよりずっと複雑です。
家族の方が、利用者のそのような状況を、
まるで知らないということはありえません。
長年、認知症を患ったその方と二人っきりで介護を伴う生活をし、
言葉もコミュニケーションも満足にとることができずに、
これまで生活してきたであろう苦労は相当なものだと思います。
やっと、見つけた少しだけお互いが安心して、
穏やかでいられる場所が出来たのに、
そこからも拒絶されてしまっては、
その方の行き場所、家族の方の頼るあてさえ
失ってしまうのです。
適切な治療と言っても、強い薬を飲むか飲まないかが
選択されるでしょう。
それか、施設へ入れてしまえばいいだろう、ということでしょうか。
ちなみに、大事なことですが、
介護者は愛情をもって利用者さんへ接しておられます。
穏やかになる薬を飲めば、それ相応の副作用をもたらします。
その副作用はどのような影響を伴うかわかりません。
人格を完全に変えてしまうものかもしれません。
私達第三者が、不用意に治療を受けてもっと効果のある
穏やかな安定剤を処方してもらってください、
などとは、不用意には発してはいけないと思います。
皆さんは、どう思いますでしょうか。
その職員には、今度こそわかるように私の意思を伝えました。
人生にすべて、正しい、正しくないという答えが決まっているのなら
どんなに楽なのでしょう。
この問題は、これからもずっと継続していきます。
利用者さんが、不穏なく安心して過ごせる環境づくりを
頑張ってつくりあげていこうとしていますが、
現実は難しく、現状のような不穏状態が続いているのが現実です。
この課題は、これからも検討していかなければなりません。
私は、その職員が書いたページを切り取り、
代わりに私が今日接した利用者さんの様子をコメントで記入しました。
【大きな声で笑われていました。】
その一文だけでも、家族は救われるのです。