今し方(18日16時40分)、TVで、耳掃除は大概にせぇという事を見聞きした。
衝撃的な内容だった。


耳掃除屋なる店があるらしい。


何の為にあるのかさっぱりだ。
例えば、日サロサロンがあるのは納得出来る。
中々自力で日焼けや散髪が、立派に出来る人間など、そういないだろうからだ。
また、整骨院エステがあるのも、同じ理由で納得が行く。
やはり中々そういった専門的な事柄が自在に可能な人間など、そういないだろう。
そして病院があったり、警察があったりするのも、似たような理由故に他ならない。決して偶然そこにあるワケではない。
だから怪我などをして病院に運び込まれても、病院があってラッキーなどと思わない事だ。それは全くラッキーなどではないのだから。
例え、今怪我をした人でなくとも、病院サイドはいつでも怪我人を引きずり込む周到な用意がなされているのだ。決して今早急に用意された設備・施設などではない。
いつ何時も誰の挑戦でも受ける実力と覚悟を以って、巨大な要塞を各地に施してアリ地獄の如く、獲物を待っているのである。
そしてその獲物は、途切れる事無く、引っ切り無しに病院の腹の中に収まっていくのである。


はぁ?世の為人の為?!


よく考えて欲しい。
もしそうだとしたら、一体何故あのような法外なマネーを請求するのか。
この激しい格差社会の時代。
如何な理由で、月収が2000万を超える人間と、年収がその10分の1程度の人間が等しく莫大な値段を要求されるのか。
全く心外であり、遺憾である。
だから、目の前の医者がよしんば知り合いだったとしても、小生、決してお礼など言わないのである。
決して注射が苦手なワケではない。小生、完璧に平気である。
だから、よしんばナースさんがとびっきりの美人で何故かミニスカートだったとしても、決してお礼しか言わないのである。


兎に角、達人級の働きを発揮できなければ、とても常人には経営不可能な店ばかりである。


ところが、その耳掃除屋。どーよ。


小生、これまで耳掃除は自分で可能だと信じていた。
これまでうまいことやってきたつもりであった。イージーミッションのつもりであった。
まるで箸を持ち、食事をするかのように。
まるでパンツを穿くかのように。
まるで女性を口説くかのように。
まるでK2を全裸でフリークライミングするかのように。


しかし、耳掃除屋とは。
まるでプロに任せなさいとでも言わんばかりではないか。しかも法的に国が認めているからの、お店である。
つまり小生が、朝飯前だと高を括っていた「耳掃除」は、実は、特殊なセンスを要求する専門的な職人芸だったのである。
どんなに運動神経に自信があっても、中国雑技団には適わないのと同じであり、小生の耳掃除もまた、小手先だけの驕りだったのである。


この事に思い当たったとき、小生は、いつの間にかロープで輪を作り、柱から吊るし、それをじっと見ていた。小生、危なかった。
それほどショックだったのだ。
何故なら、耳掃除がプロの仕事であり素人には不可能だというならば、つまりそれと同じレベルの行動は、やはり不可能という事になるのではないか、である。


つまり小生、食事すらままならないのである。
つまり小生、パンツを穿くことすら出来ないのである。

まるでおじいちゃんではないか。どう考えてもまるっとおじいちゃんである。小生知らなかった。
どうやらいつの間にかおじいちゃんと化していた様だ。
小生、全然若いつもりだった。
何の問題もなく女性を口説けるつもりだった。
断然楽勝で、K2を全裸攻略出来るつもりだった。
見通しが甘かった。


小生、計画を練り直すハメになった。
とてもじゃないが、全裸くらいしか今日中には実行出来そうもない。小生、残念。


ところで、耳掃除屋は実在する。
多分、怪しいマッサージ的な何かだとは思うが、もしかして怪しい耳鼻科的な何かなのだろうか。





=ネコ=



追伸:
小生は乙一ファンである、だから乙一氏を模して文を書いたとしても何ら不思議ではない。
なのでほんとすいませんでした。