今日、朝に帰宅しTVをつけ、一息もつく。
風呂に入り、コンビニへ行き、ネットに繋ぎ、本を読む。
飯はまだ早いな。。。と思いつつ、何かに気付く。


あれ。。。?何だ今の。。。


気のせいかと思い、TVに視線を向けると。
まただ。
何かが。。。。


気配がする。
いや、それどころではない。
その質量を確保し、存在を決定させる圧力が力場を形成し、ポイントを増してゆく。


鳴き声がした。


僕は、それも、気のせいと思おうとした。
まさかな。。。w
ネットに集中する。


しかし、また鳴き声。
暗い闇の底から、搾り出すように、何かを求め乞う声が聞こえる。確実に。
幽霊がしゃべりだすには、まだまだ早い。
確かに、凍えるように寒くはあるが、お天道様は高く上って久しい。全っ然真昼間。


まあ、ネコの声なんだけどね。


にゃあにゃあ。と。鳴いてる。
もはや、これは気のせいでも、幻聴でもないなぁ。。。
それにしてもである、ここは一軒家の、それもちょっと奥の方の部屋の内部である。
しかも、TVをつけ、ヒーターが暖気をゴウゴウと繰り出している。
なんで、この条件で、鳴き声が聞こえるかな。
不思議だ。不可思議だ。


どう考えても、この家の中で鳴いている。


この家では、勿論、ネコなど、飼っていない。
今後、飼う事もないだろう。
ならば、何故。


野良ネコでも迷い込んだのだろうか。
僕は、そう思い、のろりと起き上がると、部屋のドアに手を掛けた。


そこには。


そこには、何も居なかった。
この部屋の向こうで、ネコが、何らかのリアクションを見せてくれると期待していたのだが、はて。
ドアの外には、何も居ないのである。
ネコどころか、何もない。
ちょっと、冷えた空気が通った気はするが。
僕は、少し考えた。
そう言えば、今しがた読んだ本には、幽霊の話が載っていた。
自分が死んでいるにも関わらず、家に越してきた主人公と、不思議な生活を営む、女性の物語である。
そこでは、主人公には何の霊感もなく、その為、女性幽霊の姿は見えないのだが、ポルターガイストは起こるのである。
天文学的な偶然ではなく、女性がやっている。
そして、女性に寄り添うように後を突いて回る、白い子猫の姿があった。。。。


その子猫も、いずれ幽霊になってしまう。


僕は、はっとした。
勿論、その物語と、この現象とは、何の関係もない。あってたまるか。
しかし、考えられずにはいられなかった。
何故なら。
果たして偶然だろうか、ドアを開ける瞬間。
いや、正確にはノブを回し、そしてドアが開ききる間に、である。
あれほど、僕の鼓膜を賑わしていたネコの鳴き声が、ピタリと止んでいたのだ。


冷や汗は出なかった。
寒気もない。
そんな暇もないほど、僕は今までの出来事は、全て気のせいなのだと思ったのだ。浅ましくも。
もしかしたら、隣家の出来事が聞こえただけだったのかも知れないとも、考えた。
部屋のドアの直ぐ後ろで発せられた、あの鳴き声は、気のせいなのだ。
実際、確かめたこの現在、何もないのである。
その事実を受け止め、頭脳がある程度の計算処理を下すと、僕はドアを閉め────る瞬間、見えた。
足元に









ぅぁぁあああああああああ・・・・っっっ!!!!!!!!!

















子猫がいた。





続く。





=ネコ=