冒頭で行き成りだが、ここは単刀直入に言って置きたい。
これより下記文は「ネタバレ」であると。
まあ、「冒頭」と口に出しつつキーボードを打ったとして、別段、この文章が起承転結を連なった長編スペシャルなモノに変化するワケではないけども。
そう、ないけども。
【DEATH NOTE ANOTHER NOTE ロサンゼルスBB連続殺人事件】を読んだ。
この本は、恐らく(少なくともタイトルの何らかの文字に惹かれ、この偏狭の地へ辿り着いた方には)ご周知の通りコミック【DEATH NOTE】の小説版である。
コミックでは主人公「月(ライト)」の最強のライバルとして幾つもの思考戦を繰り広げてきた、空前絶後の天才探偵「L」。
その彼を主人公(。。。もとい本質的な主人公は悲劇の女性FBI捜査官「南空ナオミ」ではあるのだが)にしたノベライズに仕上がっている。
作者の名前は聞いた事も無い(「西尾維新」と言う。ファンの方、全く申し訳ない)。だが、そんな事は一切合切関係ない。
何故ならば。
乱暴に言えば多分、「小説版が欲しいコミック【DEATH NOTE】のファン」は誰が作者であろうと、ノベライズされた【DEATH NOTE】をきっと手にするからだ。
誰であろうと関係無い。
厳密に、いや逆に言えば、それは全く関係なくはない事だとも言える。
つまり、これ程の人気のある骨も肉もある原作である。そのノベライズを適当な(この場合後ろ向きな意味)人に任せるワケがない。
結果大コケし、散々な揶揄をつけられては、書いた本人も依頼した側も面目たる面目がなくなる。
その後に控えた映画やアニメも、無駄な足枷を付けられてしまうだろう事は想像に難しくない。
だから、である。
誰が書こうがきっと面白い内容を発現してくれる筈だ。
そう思うコミックファンがいたとしても、全く完全に絶対に間違いなく100%完全無欠絶対無敵に可笑しくないのである。
むしろ推奨したい。
ただ、別に、この小説を購入する際、作者名を見ずに即買いした僕がそうであるワケではない。
ところで、僕がこの本を手にした経緯は以前、別テーマの記事にて話したが、本を読む際いちいちノンブル(パクリ)を追って一字一句読破したい人や、連続したドラマ、映画などを初めから順を追って観ないと気が済まない人の為に今一度おさらいでもしようかと一瞬思ったがやはりそれは止めて
もう一度言って置く。
「ネタバレ」だよ。
「さっき書いてたじゃん」とか「しつこい奴は嫌い」とか思われるだろうが、ネタバレだと忠告しているのに拘らずそれを意識しない人が意外に多いのだ。
「ネタバレ」を、そう記す事で回避させたい人間側の僕としてはおいそれ油断は出来ない。
ただ、こうまでしても尚、現在に集中せず先読みばかりに気をとられ挙句「これネタバレじゃん」とか「先、書いとけよ」とか言っちゃうアレがルーズな人の為に、しょーがないなもう一回だけ真相を諭してあげよーかな、とは流石に思わない。
鳴かぬなど 知ったことか ホトトギス
で、この本は果たして驚異的に面白かったと言う事はないが。
少なくとも、僕がこの本についてサプライズした事柄は3つある。
皆も僕の様に見事引っかかってしまうのだろうか。
その事に少し興味があるが、しかし、ここで僕がそれを語ってしまう為、以下を読んだ方は可哀想にそのサプライズを後日談としてしか味わう事が出来なくなってしまう。ああ。
でも、それも致し方が無い。僕は散々「ネタバレ」だと忠告したのだから。
そして僕はその罪に苦悩しながら、ゆっくりとそれを搾り出すように記し確かめなければならないのだ。【*1ハソニバル・レクター】
サプライズの1つは購入前。
本屋で、初めてこの本を目にした瞬間である。
そう言えば、このエピソードをこのブログ内で発表したかどうか今更ながら不安になってきた。
書いたっけ。。。
書いてないかも。
まあ、どーでもいいや。
前言撤回で書いちゃおう。2回目だとしても知るもんか。
さて、【DEATH NOTE】と言うのはコミックである。少年漫画である。僕は特に雑誌を買わないが、コミックスは買う為大抵のヤツはソフトカバーである事を知っている。
「完全版」だとかで補強?されてでもいない限り。
勿論、この【DEATH NOTE】も薄型でリーズナブルである為に、僕は、そんなノベライズなんて格好付けて大々的に銘打ったって結局大した事ねぇんだろコノヤロなんて思ったものである。
ライトノベル系の扱いを期待していた。
今となっては確認などしないが、もしかしたら、この本はCMされている広告などにデカデカと派手なフォントで
「これはハードです」と書いていたかも知れない。
知らずに買った方が愚かなのだと言う考え方も至極当然の産物ではあるが、それは僕ではない。断じて。
何故なら僕は決して後悔していないからである。
例え、ハードカバーであろうと、値段がぼったくりであろうと、作者が知らない人であろうと。
僕は気にしていない。
もう1つは、内容である。
実はこの小説を読む前、いや、実際には読んでいる途中でさえ、原作が原作なだけに、この小説もまた、てっきりすっきり「サスペンス」なのであると。
そう決め付けていたのだ。僕は。
ぶっちゃけ、恥かしながら「last page」と記された最後の章を読んで、初めて気付かされた事実でもあった。
超ショックである。
まさか「ミステリー」だったとは。。。そんな馬鹿な。嘘だと言ってくれ。
だってそうだろう。
誰だってサスペンスだと思う筈だ。そーゆー決まりだ。
主人公は世紀の探偵「L」とそれに協力する美人捜査官「南空ナオミ」なのだ(ネタ的には逆だが)。
そしてそのタイトルはなんと【ロサンゼルスBB連続殺人事件】なのだ。
内容にいたっては、細かく筆舌する必要もなく、謎の犯人と連続した殺人事件とトリック、被害者達のミッシングリンクを彼らが必死こいて解き明かす物語なのだ。
(・ω・ ) 。。。。。
ΣΣ(゚Д゚;) おもっくそミステリーやないかいっっ!!
いやいやいや違う違う違う。そんなんじゃない。
違うよ違うんだ。僕を信じて。
だってだってだよ?そうだ!そうだそうなんだよ。アレだよ。ほら。。。。なんだっけ。
兎に角、犯人は最初に暴かれているのである。
これは古今東西「ミステリー」には有り得ない「サスペンス」特有の展開である。
むしろそれをして、お互いの相似した要素を区分している様なものでもあると言ってもいい。かなり過言ではない。
勿論、ミステリー特有、、、というより読者と作者の対決を模した手法で描かれる一部のミステリーだけかも知れないが、、、の解答編が無かったからと言って、それを理由にミステリーに非ずと言っている訳ではない。
逆に、あったのだとしても特に「サスペンス」に不利ではないし、というよりこの小説最後のキャプチャー「last page」こそ、そうだと言える。
それにその「解答編=last page」はあくまで最後の章を語り、文字通り小説の最終部に位置している為、どうしても最後に読まざるを得ない。
したがって、それが果たして真に「解答編」であったかどうかは、読んでいない筈の購入前、読書前、読書中では判別・・・否、そうなのかと思いに至る可能性すら先ず無いのである。
兎に角、サスペンスだと固く信じていた僕は、まんまと創造者に騙された(゚∞゚)ペーチュンチュンである。いや、訳である。
もし、ミステリーだと知っていたならば、この小説のミステリー手法は以前【*2殺戮に至る病】で経験済みである。故に真相を暴けていただろうと思うと実に残念だ。
勿論、残念なのは、ジャンルを知っていようとなかろうと推理は元より不審すら感じなかった僕自身の鈍さであるが。
これで「このノベルのジャンルはミステリーである」と言う事になった。これは、ネタバレである。
前記したネタバレと言うのは、殆どこの意を指しており、ネタバレと言う事は、つまり未読であり内容を知りたくない・推測したくない人にとって危険極まりないものである。
たかがジャンル定義だと思われる方もいるだろう。
そんな事が果たしてネタバレなのかと。
しかし、ジャンルはミステリーなのだ。
本来、否、本来でなくともミステリーにとってネタバレとは御法度である事をお忘れではないか。。。。。。ないですか。
「ジャンルがミステリー」である事をもし公表していない事こそがこのノベルのミステリー要素だったとした場合、それを言う事はネタバレに他ならないだろう。
そして、また、例えそうでないとしても。
ジャンルが不特定だと言う事は、本来ミステリーであるジャンルの作品にとって、内容的にはプラスなのである。
先ず、ミステリーだと認知しているその場合、犯人捜しとトリック暴きは、読者にとって必然的能動であり条件でもある。
ミステリーだと知らなければ、その「ミステリー=」というプロセスは損なわれ、殆どのミステリーマニアはその可能性すら歯牙にもかける事はない。
つまり最後に真相が告げられ、そこで初めて今までの文章の意味と、その作品全体の意味が判明する。2重の驚きなのだ。四面楚歌の驚天動地である。ごめん嘘。
いや、もしかしたら生粋のマニアであるなら、それさえもミステリーの真の醍醐味だと言うかも知れない。
ただ、製作者サイドにとって作品がジャンル不確定というのは「裏技」でしかないし、且つもし意図したものでないとしたら望むべき結果ではないだろう。
しかし、と言う事は、意図してないとすると、この「ジャンル=ミステリー」というのは常識になり、ネタバレ度は薄くなる。不味い。
一応、調べてみた。
どこにも「ミステリー」だと謳い販売している場所は無い。。。。様である。
帯にも完全に無い。
やはり、、、製作者サイドには、特にジャンルを確定せしめるつもりは無かったのだ。多分。
このネタバレ度数は驚異的に高まってきたと言っていい。恐らく。
ただ、もう既に、大多数のブログで限界までバレちゃってる感はモロ出しにある。
が、そんなものポイだ。
さて、最後のサプライズについてだが。
やっぱ書かない事にする。
書いてしまうと、どうしても2つ目のサプライズを強調したい意味がなくなってしまうので。
ネタバレは完全に描くべきか、僕は解らないが、それをする事で「未読であり、且つより楽しめる派」が出てくる事は少ないだろう。
僕は、あくまで「あれ?よく考えたらこれってネタバレじゃね?」という冒頭の引用文(或いは手記)を演出したい方なのだ。
映画【*2シックス・センス】で冒頭に印象深いセリフを入れちゃったブルース・ウィリス、または映画【*3真実の行方】を観賞前の僕に「最後にどんでん返しがあるよ」って言っちゃった友人の様に。
お前ら、余計な事言うんじゃねぇよ!!
と、そんなツッコミ入れられたい。
=ネコ=
*1そんなヒトいません。
*2【安孫子武丸】著作の衝撃ミステリー。圧巻のテクニック・・・ネタバレだけどwつうかナンダヨ。。。アマゾンもビーケーもアフェねえのかよ。。。
*3天才子役マコーレーハーレイ君が伝説された出世作。ホラーはホラーだが、どちらかと言うと主人公の切なさの方が怖さより勝る。
*4主役リチャード・ギア、敵対する少年役にこれがデビューとなるエドワード・ノートン。数々の助演賞を総嘗めに出来る複雑なアクターシナリオ。それを演じきったエディも凄いけど。
参考ソース:
■□□ 西尾維新 × DEATH NOTE □□
http://j-books.shueisha.co.jp/nisioisin/
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