事の発端は去年の12月。
いや、つまり、僕がこの映画【ゲド戦記】について異を唱える意味での疑問符を、ブログにアップさせた時の事柄である。
2005年12月14日水曜日 午前11時9分11秒
表記自体に意味は無く、その日に各記事(内容は大して相違無い)を見聞し、その日の内に反響を試みたのである。
記事ソース:
http://www.daily.co.jp/gossip/2005/12/14/198014.shtml
http://www.zakzak.co.jp/gei/2005_12/g2005121402.html
今思うにも、結構に酷い事を書いている。
「ゲド戦記舐めんな(監督のアニメ経験無しについて)」とか「全力で七光り」とか「ル=グウィンさん、マジ知ってんのか?」とか「宮崎駿襲名しちゃえよ」とか。
無知は罪であると言うが、だがしかし、諸々の事情など、知っている側の方が遥かに少ない筈である。
ましてや、こういった記事や各メディアの広告で、初めてその内容を知るしかすべの無い一般人にとって、それはごく普通である。
言い訳にしか読めないが、そのつもりは無いと言うか。
前ブログで書いた内容は、確かに酷いがw特に恥じてもいない。
そして今回、また少し語りたい。
スタジオジブリのゲド戦記。
果たして如何、であろうか。
ゲド戦記とは、もはや言うまでも無く、世界三大と言われるほどの傑作ファンタジーである。
そして、スタジオジブリ、強いては宮崎駿とは一方的ではあったが密接に関係がある。
宮崎駿をして、「総ての作品はゲド戦記の影響を受けている」と言わしめる程の因果である。
勿論、ゲド戦記の映像化は今まで少なからず目論んできた。しかし作者アーシュラ・K・ル=グウィンは悉く断ってきている。
ナウシカかゲド戦記かという際どさも当時あったらしい(ゲド戦記映画化であったらナウシカ映画化は無かったという意)
そして近年、突然、ル=グウィン女史からのオファー。
「宮崎駿氏しかいない」
なんと、巨大なファンであり、積年映像化を熱望していた当人への指名だった。
そこからの宮崎吾朗監督へ到る経緯は、以下の記事を参照。
■雑誌『インビテーション』4月号採録 「鈴木プロデューサー ゲド戦記を語る(1)」
■世界一早い「ゲド戦記」インタビュー(完全版)
成る程、一筋縄では行かない事情が見え隠れしている。
吾朗監督は初監督として、宮崎駿は宮崎駿として、鈴木Pは鈴木Pとして動いているように感じられる。
ここでは鈴木氏以外の語り手は登場していないが(監督のコメントはジブリjpの監督日誌
を一読アレ)
鈴木氏はここで正直である。プロデューサーとしての手腕そのものを卑怯な意味で隠していない。そこには好感すら僕は持てたが、逆にだからこそ余り好きでない人物でもある。
少なくとも、僕が見たかったゲド戦記があるとすればそれは宮崎駿監督のゲド戦記だったのだ。
ハウルの動く城(未見)でも感じられた懸念が、違う形ではあるが、今回も存分に感じられた。
もう、遅いのだが。
そして、もう遅くなった今としては、最大の問題が誰しも「面白さ」に変わっている。
これが重要視され、批評も集中する。
そしてまた、監督やプロデュースの如何が問われる時が来る。
しかし、映画それ自体に罪は無い。
願わくば濃く面白くと思うが、父親の型をなぞっている様では世論に対し、とても勝ち目は無い。
それほどにゲド戦記、強力な獲物なのである。
例えば、宮崎駿氏が全責任を負うと原作者に言ったとしても、それはしかし結局監督では無いのだ。実際監督業でも無い。
スタジオジブリの看板、そして宮崎アニメの名を背負うのは、若干、経験無しの宮崎吾朗なのである。
これが安い売り物だとは僕には全く思えない。
現状として、僕は宮崎駿がインスパイヤされているジブリ作品を悉く見ていない。
映画公開時は勿論、ビデオ・DVD、TV放映ですら見ていない。
多分見たら見たで、別に普通見れる内容なんだろうし、案外に面白いのかも知れない。
だが、見ない。そうする気が起きない。
監督名が宮崎駿本人の【ハウルの動く城】ですら、情熱の傾きは今のところ、特に無い。
ま、ハウルはハウルであんまり見たくない理由がありますがね。キャスティングとかw
批評は批評。
実際見てみなくては、質を掴む根拠に欠ける。
しかしながら僕は、今回の【ゲド戦記】。
TVで放映するなら(どうせいずれある)見ようかな、と思う程度にしか、魅力の欠落を禁じ得ない。
=ネコ=
参考ソース:
■「ゲド戦記」 公式情報
http://www.ghibli.jp/ged/
■宮崎駿氏 長男作品「ゲド戦記」に◎ スポニチ
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2006/07/07/10.html
■ゲド戦記:長男初監督作品に宮崎駿監督も「良かった」 完成発表会-アニメ・マンガ:MSN毎日インタラクティブ
http://www.mainichi-msn.co.jp/entertainment/manga/manganews/news/20060706org00m200102000c.html
■雑誌『インビテーション』4月号採録 「鈴木プロデューサー ゲド戦記を語る(1)」
http://www.ghibli.jp/20special/000457.html
■世界一早い「ゲド戦記」インタビュー(完全版)
http://www.ghibli.jp/20special/000283.html
■「ゲド戦記」監督日誌
http://www.ghibli.jp/ged_02/
■ゲド戦記 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B2%E3%83%89%E6%88%A6%E8%A8%98
■ゲド戦記 (映画) - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B2%E3%83%89%E6%88%A6%E8%A8%98_%28%E6%98%A0%E7%94%BB%29
■からすのつぶやき : ジブリ 『ゲド戦記』のこと
http://crowanim.exblog.jp/3911974/
■SF航海日誌: ゲド戦記 2006 スタジオジブリ
http://sfr.air-nifty.com/diary/2005/12/post_015f.html
■おかわり!: [宮崎駿]ゲド戦記
http://d.hatena.ne.jp/toratoratora001/20051228
■ジブリに「ゲド戦記」アニメ化して欲しくないスレ
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/anime3/1134548837/
■■■■ジブリ総合スレ 2■■■
http://tv8.2ch.net/test/read.cgi/movie/1126344731
■CHOP-ME-NOT DIARY : ゲド戦記試写会!
http://c50plus1.exblog.jp/3364654/
■野良犬の塒: 『ゲド戦記』についての押井守インタヴュー
http://www.kyo-kan.net/archives/2006/06/post_455.html
■世に倦む日日:『ハウルの動く城』 (8)
http://critic.exblog.jp/i54
■『ハウルの動く城』米国レビュー
http://hotwired.goo.ne.jp/news/20050615202.html
■超映画批評『ハウルの動く城』40点(100点満点中)
http://movie.maeda-y.com/movie/00424.htm
■Ursula K. Le Guin's Web Site ル=グウィン公式サイト
http://www.ursulakleguin.com/
■アーシュラ・K・ル=グウィン - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%A9%E3%83%BBK%E3%83%BB%E3%83%AB%EF%BC%9D%E3%82%B0%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%B3
■鈴木敏夫 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%88%B4%E6%9C%A8%E6%95%8F%E5%A4%AB
■宮崎吾朗 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%AE%E5%B4%8E%E5%90%BE%E6%9C%97
■シュナの旅 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%8A%E3%81%AE%E6%97%85
■スタジオジブリ - STUDIO GHIBLI
http://www.ghibli.jp/