その木の傍で | URALiオフィシャルブログ Powered by Ameba

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大事なものはあの木の傍に隠していた


誰にも知られぬよう



だから



誰も知るはずもない


知るはずもない


ある雨の日


その木のすぐ傍に知らない人がいた



おなじように何かを隠していたようだった



目が合い その人はわたしにハッキリとこう言った


 

『  わかるさ  』

 


とつぜん 雷が ピカッと光った


ゴロゴロゴロ と雲の上で騒いでいる


そのあいだも木は静かに佇んでいる



わたしはなんだかとてもほっとして



力が抜けてしまった


ああ



どうして泣いているのだろう