彼の弟さんの

病院を紹介してもらい
 

夫と2人で受診した


”性依存”は

専門ではないそうだったけど
 

恐らくそうだろうとのことで
専門の病院を紹介された


専門のお医者さんに言われたのは


「確かに依存症の症状だけど
 その”性依存”となった原因である
 ”不妊治療”をまずしてみては?」


という提案だった

そちらが上手くいけば
依存症も起きないのでは、

という見立て

 

 

確かに

私が”妊娠しにくい体質”

と診断されたけど
 

ちゃんと不妊治療をしたことは無い


診断結果に絶望してたけど
 

やれることを

やったわけじゃないので
 

お医者さんのアドバイスは腑に落ちた

 

それにやっぱり

私は夫の子供が欲しい


夫と話しあって
 

不妊治療を受けることにした

 

 

 

 

改めて

ちゃんと治療を受けてみると

排卵日予測は
もっと精緻に

やらないといけなかったりとか


ただSEXすればいいと

思っていた私は
 

自分の浅はかさを反省した


治療には
いつも夫が同席してくれて


提案されたことを

2人で一緒に取り組んだ


「やれることは全部やろうよ」


一緒に頑張ってくれる

夫のおかげで
 

とても前向きに臨めている

 

 

 

すると不思議なことに


あの”物足りなさ”は起きなくなった


もちろん
完全に無くなったわけじゃないけど
 

以前のように
我慢できなくなるようなレベルじゃない


やっぱり
ちゃんとその原因に向き合って


目を逸らさないことが
 

一番の治療法だったみたい


お医者さんの見立てに感謝した

 

 

 

 


それに今は

夫も協力してくれている



最初はビクビクしてたけど

私の反応を見ながら

少しずつ

激しくしてくれるようになった


それが一番嬉しい

 

 

今までは
私が受け止めるだけだったけど

最近は私の方からしちゃったり

夫は責められるのが好きみたいで
すごく喜んでくれる


だから


夫とのSEXが楽しくて


幸せで仕方ない

 

 

 

 

私達夫婦を助けてくれた彼

あの後
夫に慰謝料を持ってきた

夫は受け取れないって

固辞したけど

”けじめです”

とかなんとか色々言って
 

最後には夫を言いくるめて
 

ほぼ無理矢理受け取らせてた


さすがマネージャーだなって


不謹慎だけど

笑ってしまった

 

 

 

その彼とは


今でも会社の上司と部下


彼には感謝してもしきれない


だから今は
お仕事で返そうと思っている

でもそれを言うと
 

「そんなこと考えなくていい」
 

って言われそうだから

私の秘かな決意にとどめている

 

 

 

 

この先

子供を授かるかどうか分からない



だけどはっきりしていること



私は

 

夫と幸せになりたい



私の過ちを赦してくれて

 

私のすべてを受け入れてくれた夫

 

 

そんな夫のために私は生きる

 

 


そのために
 

やれることは全部やるし
何でも夫に伝えていく


これからも

 

2人で歩んでいくんだ
 

(終)

 

 

【BACK NUMBER】
遅過ぎた後悔 本気で好きだった 身体を許す時 歪んだ猜疑心

初めての挫折 優しさの罠 好奇心の代償 忘れてた感情

思い上がり 残されたもの 心と身体の正体