そんな夫だけど
休日は普段できない分
何でもやってくれて
私をいたわってくれた
だから私は
平日でたまったイライラが
休日の夫で癒されるというサイクル
なので
子供が小さいうちは良かった
やがて下の子が小学生になり
だいぶ手がかからなくなってきたら
「家族でキャンプに行こうか」
と夫が言い出した
それまで夫は我慢していてくれたので
「いいよ。久しぶりに行ってみようか」
となった
さすがに
いきなりテントで寝るのは無理だったので
まずは日帰りキャンプから
子供たちは大喜びで
自然の中で楽しそうにする夫が
スーパーマンに見えたことだろう
「また行きたい！」
「今度はいつ行くの？」
見事に子供たちもハマった
そこから歯車が狂い始めた
なぜか子供たちが
私の言うことに反抗的に
特に女の子って口が達者で
私がイラっとする言葉を
確実に選んで私にぶつけてくる
なのに
夫の前では素直な可愛い娘になる
平日は夫が遅いので
ほぼ母子家庭状態
反抗的な娘たちに
イライラしっぱなしの私
たまに夫が早く帰ってくると
娘たちは夫にべったりで
まるで私に見せつけるかのよう
それを休日は1日中やられる
たまったもんじゃない
もちろん夫には
子供たちが反抗的なことを話してある
だから夫も
「ダメだよ。ママにそんなこと言っちゃ」
とたしなめてくれるのだけど
とにかく2人ともずる賢くて
夫の前では
絶対にそんな素振りは見せないで
いないところではいつも通り
まるで私が
夫に告げ口してる気分になる
さらに学習した子供たちは
夫がいるときは
極力私と関わらないようにして
反抗的なところを見せないように
結果として
その時私は”空気のような存在”
耐えられるはずがない
夫に子供たちのずる賢さを伝えても
自分の前では素直な娘なので
どうしても娘の肩を持ちがちになる
それが余計に
私のイライラを増幅させる
夫にどれだけ伝えても
そんな思いをしていようとも
子育てから逃れられない
私のやるせなさは伝わらない
だから私は
夫にそんな思いを伝えるのをやめた
休日になる度に
私は憂鬱になる
誰にも理解されない
そんな閉塞感でいっぱいだった
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遅過ぎた後悔 本気で好きだった 身体を許す時 歪んだ猜疑心