夫との出会いは合コンだった

元々陰キャで
人付き合いが苦手だった私

当時の同僚から


「人数合わせだから!
 来るだけでいいからおい願い!」
 

と言われしぶしぶ参加した合コン

その合コンで

同じように人数合わせで
無理やり参加させられてたのが夫

 

 

自然と席が近くになり


ちょっと年上かな?と思ったけど
話してみるととても誠実そうで


「ごめんなさい、俺つまんないですよね。
 人数合わせで無理やり連れてこられて…」

「あ、私もなんです…」


顔を見合わせて同時に笑ったとき
 

夫の笑顔に惹かれてしまった


その場はそのままお別れしたんだけど
すぐに再会した

 

場所は有名な桜の公園で
合コンメンバー+αでのお花見


「この前のメンバー中心でお花見やるんだけど
 良かったら来る?」


夫と会えるかもと思った私はOK

行ってみると夫も参加していた


周りが気遣ってくれたのか
私と夫は隣の席に

 

 

いろんな話をして

”なんか安心する人だな”

と思っていたら


急に夫が私の耳元で

「普段はこういうの参加しないんだけど
 あなたが来るって聞いて参加しました」

と周りに聞こえないどころか
私にも聞き取れないくらい小声で囁いた

 

私は嬉しくなって満面の笑顔で

「ありがとうございます。
 私も夫さんに会えるかもって
 参加OKしちゃいました」

と答えた


そこから順調に交際スタート

夫の趣味はアウトドアだけど
大人数でワイワイじゃなく
ソロキャンプが大好きだった

 

 

「良かったら一緒に行きますか?」

夫の性格からいって
たぶん本当は1人の方がいいのに


私を誘ってくれたのが嬉しかった


そこから2人でキャンプによく行った


いつも夫が全部やっちゃうから
私ができるのは後片付けぐらい

でもいつも夫は

「何もしなくていいよ」

と言ってくれた

 

 

そんな夫の優しさに

 ”この人と結婚したいな…”

と思い始めた私


それから1年以上待たされたけど

無事プロポーズされ結婚



そこまでは幸せだったんだけど…
 

 

 

仕事はそんなに好きじゃなかったし
夫の給料はかなり良かったので


結婚後は専業主婦に


ところがこれが裏目


夫の部署はめっちゃ忙しいらしくて
残業も多かった

もちろん
付き合ってる時に分かってたけど
 

結婚して彼の帰りを待つようになると
 

寂しくてたまらなかった

 

 

 

そのせいか分からないけど


すぐに娘を授かった


だけど忙しすぎる夫なので
 

出産の立ち合いこそしてくれたものの
 

妊娠から出産後の育児まで
ほとんど頼ることができなかった


それは2人目の娘を授かっても変わらず



結果として私は
 

ワンオペ育児に疲れ果てる日々となった

 

 

【BACK NUMBER】
遅過ぎた後悔 本気で好きだった 身体を許す時 歪んだ猜疑心

初めての挫折 優しさの罠 好奇心の代償 忘れてた感情