彼とは頻繁に会うようになった


彼は忙しいようだけど
 

私のことを気に入ってくれたのか
週に1回は私にSEXを教えてくれた


彼から連絡が来ると
 

私はどんなに忙しくても
彼に会うために頑張った


そんな私を彼は
「そこまでしてくれて嬉しいよ」
と言ってくれた

 

 

 

彼とのSEXは
いつも幸せな気持ちになる

彼のことが愛おしくてたまらない

いつまでも
彼の腕の中にいたいと思う



もうこの頃は
 

はっきりと”彼が好き”だと自覚していた


だけど…

 

 

 

 

 

そこから先に

踏み出す勇気はなかった

 

 

 

 

 

私はもう
彼以外は考えられない

だけど彼は…

”私だけ”になるはずがない


彼が他の女性ともシてると思うだけで
胸が張り裂けそうになる


だけどそれを口にできる訳が無い

もともと”そういう関係”なのだから

 

 

だから

彼が私に飽きるまで
私は彼に選ばれ続けたい


私にとって
 

彼との一瞬はかけがえのない時間


そのためなら何でもできる


仕事がどんなにいっぱいあっても
必ず彼との約束日までに終わらせる


そんな悲壮感でいっぱいだった

 

 

 

先輩は
そんな私の様子にすぐに気づいて

「大丈夫?
 あんまり無理しちゃダメだよ?」

とか

「もう目的果たしたでしょ?
 そろそろ潮時じゃない?」

とか言って
私を気遣ってくれるけど


私は止まらなかった

 

 

 

そうして私が彼に尽くしてきたからか

彼のSEXが
次のステージへ行った


優しいと激しいのバランスが変わり

私は彼に
激しく責められるようになった


もちろん私は


それを喜んで受け入れた

 

 

 

彼に卑猥な言葉を強要され

誰にも見せられないような
恥ずかしい姿で彼を求めて

気を失うほどに
責め続けられても



私は幸せだった



だって
 

彼が私を選んでくれているのだから

 

 

 

仕事よりも彼

もちろん夫なんて最初から眼中に無い


私のすべては彼のもの



いつか終わりが来ると知りながら

私はこの一瞬が永遠であれと

彼にのめりこみ続けた

 

 

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