【R-18】
この回は内容の関係上、性描写を多く含んでいます。
未成年の方は閲覧をお控えいただきたく存じます。
よろしくお願いいたします。

 

 

不意に彼が手を止めて

「どんな感じ?」

高揚した私は朦朧としながら

「なんか… こんなの初めてで…」

そう言いながら
さらに強く彼にしがみつく

すると彼が耳元で囁いた

 

 

「これが”感じる”だよ」

「あぁっ!」


耳元で囁かれただけで
私は声を上げてしまった


そして彼は枕元に手をやると
コンドームを取って

「ちゃんと付けるからね」

 

 

 

 

 

 

 

そして

彼が入ってきた

 

 

 

 

 

 

 

「あ… あぁぁぁっ!!」


一番大きな声
 

全身に電流が流れたような感じ


「良かった。中でも感じるね」

「…え? …中でもって?」


虚ろに彼に聞いたけど

「じゃ、動くね…
 しっかりつかまってて…」

そう言うと動き出した

 

 

「はぁ…! あっ…!」

声にならない声が漏れる


彼が動くたびに
私の身体が大きく反応する


私は無我夢中で

彼にしがみついていた


そして彼は

私の身体を色んな方向に変え

 

いろんな角度から私を責めだす

 

「はぁ! うっ! んん…」

 

その度に違った感覚が私を襲う

 

朦朧としながら

その感覚が頭の中を支配していくのを感じる

 

自分がどこを向いているのか分からなくなる

 

 


やがて彼の息が荒くなってきた

「じゃぁ… そろそろイクね」

 

彼の動きが一層激しくなる

さらに強い感覚が私に襲い掛かる

 

「はぁっ… はぁ! ああぁっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

彼が私の中で果てた時


私の中でも
 

何かがはじけたような気がした

 

 

 

 

 

 

 

「どうだった?」

気が付くと彼が横で寝ていて
私の頭を撫でていた

「あ… はい…
 なんて言うかその…
 今までにない感じで…」

すると彼は優しく微笑みながら

「大丈夫だよ。
 ちゃんと感じてたよ」

 

 

 そうか… これが…

 ”感じる”っていうものなんだ…


「終わってみて感想はどうかな?」

「なんか…
 よく分からないです…
 というより…
 何も考えられません…」

「そうだよね。初めての感覚だもんね」

 

 

 

その後
連絡先を交換して別れた


帰宅するまでの間
 

まるで現実感の無いような
ふわふわした感覚



 これが本当のSEXなんだ…



自分の新しい感覚を知った私

気付かないうちに
それを教えてくれた彼の虜になっていた

 

 

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