インターンが始まった
会社案内や各部の業務説明
初めて聞く単語だらけで「?」でいっぱい
でもちゃんと聞いておかないと
職場の皆さんに迷惑かけるから
参加者はみんな必死
それだけでもお腹いっぱいなのに
グループディスカッションや
課題解決の集団実施などがあって
目が回るくらい忙しかった
やがて参加者は各職場へ
私の配置先に行くと
「私ちゃ~ん!いらっしゃ~い!」
とどこかで聞いた声
げ… あのOGじゃん…
「私ちゃんでよかった~!
今回のメンターは私だからよろしくね!」
えぇ…
「あ、お久しぶりです!
今日からよろしくお願いします!」
「ほらほら緊張しないの(笑)
じゃぁ皆さんに挨拶しましょうね」
そう言われてOGの後をついていって
窓側の偉い人から始まり
あちこちのデスクにあいさつ回り
いろいろ声を掛けられたけど
緊張とあのOGと一緒ということもあって
何にも頭に入ってこない…
挨拶だけで1時間以上
やっと終わったと思ったら
案内されたデスクで業務説明が始まった
うわ~ 何も分からん(笑)
「まぁいきなり頭に入る訳ないから(笑)
とりあえずやってみて
分かんなかったら遠慮なく聞いてね」
はい そうします…
頭を使い過ぎてクタクタになった終業間際
「よかったら歓迎会したいんだけど
今夜って予定ある?」
あっても「ある」って言えるわけない
そのまま終業後に
初めての「飲み会」に行った
仕事終わりに飲みに行く…
なんだか「大人の世界」に
足を踏み入れた気がして
少し誇らしかった私
OGが部で声を掛けてくれたのは
みんな若手だけだったので
なんとか会話も成立した
参加者は男女半々ぐらいで
当然だけど男性陣からの定番質問
「彼氏っているの?」
私が曖昧な笑顔を浮かべてたらOGが
「はいはい!この娘はダメですよ~!
私の同級生の彼女ちゃんなんだから!」
「えぇ~」と分かりやすく落胆する男性陣
それを見て
「残念でした~」とはやし立てる女性陣
私の方を向いてニヤリと笑うOG
あれ… なんだいい人じゃん
その夜はそのままお開きになった
帰り際にOGが
「短い期間だけど一緒に頑張ろうね!」
と言ってくれた
「はい!よろしくお願いします!」
なんだか頼れる先輩に見えた
単純だな私って
OGの悪意に全く気付いてなかった
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遅過ぎた後悔 本気で好きだった 身体を許す時 歪んだ猜疑心