誰の代弁してるんだっけ?

仕事をうまく運ぶってことで、結構これが大事かなと思ってます。

 

人って、ついつい自分のやりたいこと、やれることを仕事にしますよね。

でもそれは当たり前ですよね。

誰も自分のできないこと、やりたくないことを仕事にはしませんもん。

 

でも、それだけだと広がらないというか、うまくいかない。

端的に言えばもうからない。

そんな風になる確率が高いなーっていろんな相談をうけながら思ってます。

 

そこで最近僕が考える視点は、

自分のできること、やれることで誰の代弁者になれるか?

それが大事だなと思うんです。

 

今まで、仕事を手段と目的にわけて考えてたんです。

仕事と言う手段を使ってなにを成し遂げるのか?

仕事を手段、道具としてなにを目的とするのか。

この目的をしっかり言葉にして発信していかないと誰の共感もあつめることはできない。

こう思ってたんです。

 

これはそれで間違っているわけではないんですが、

なかなか言葉を生み出すときに難しいかなと思ってて。

 

目的がつかみにくい。

言葉にしたはいいけどそれが伝わらない。

果たしてこれは目的なんだろうか?

しっくりこない。

 

そんな風に思ったんです。

 

で、ぼくが出会った本がありまして。

「思い通りに作詞ができる本」

田口 俊さんってかたが書いてる本です。

知ってるところでは。サントリー角ビンの、

「ウイスキーーーがお好きでしょ」

ってCMソングの歌詞を作った方です。

 

ぼくは、言葉で表現するってことに興味があるので読んでみました。

 

そしたら、衝撃的なことが書いてありました。

それは、

第一章の一番初め。

「自分の気持ちを書いてはいけない」

 

これだったんです。

エーーーーーーーっ!

詩は自分の体験、気持ちをつまびくように書くのじゃないの!?

 

そのとき、ハッと気づきました。

 

ビジネスと一緒だ。

自分のやりたいこと、やれることをそのまま仕事にしてもうまくいかない。

 

だから思ったんです。

仕事も、作詞も人を勇気づけたり、共感されたりすることではじめてこの世に存在価値を持ちます。

一緒なんだと。

 

それで、田口さんは作詞の神髄をこう述べています。

 

「作詞はリスナーの代弁である」

 

まさに。

ぼくらの仕事も誰かの代弁者じゃないとだめなんですよ。

だれかがこんなことで困っている。

その人は声を上げられない。

であれば、自分のできることと、やりたいことを道具に代弁してあげればいいんです。

それがさっき言った手段と目的の考え方に通じます。

 

代弁者であれ。

困っている人、課題に苦しんでいる人の代弁者であれ。

 

それを仕事でやる。

 

それで喜ばれる。

感謝される。

感動される。

結果利益が出る。

 

これですよね。

 

今回つくづく思いました。

ビジネス書ばっかり読んでてもだめだな。

人が人を感動させることが仕事なのであれば、

人が感動するものはすべて体験したり、本で読んだりしなきゃなと。

 

あなたの仕事は、誰の代弁者か?

 

僕自身も今一度考えたいと思います。