こんにちは。

やらなければならないことが目前にある時、「やりたいこと」をどれくらいやっていますか?

 

前回の後編のような内容になります。

受験生真っただ中の夏にThe  beatlesに出会ってしまったわたしは、曲を聴きたい欲求でいっぱいになってしまいました。好きな曲はずっとループで聴きたい。他の曲も聴けたものは皆良かったので、他の曲も聴いてみたい。図書館では古いCDも借りられるので、お金をかけずに音源も手に入る。これまで特に音楽を聴く方では無く、ヒットチャートは知っているという程度のあまりテレビを見ない高校生だったので、こののめりこみ方は自分でも驚くものでした。

 

しかし、私は受験生。

しかも、高校2年生まではほとんど勉強をせず3年生から始めた遅いスタート。

さらに、高校2年生では2科目も赤点があり、追々々試まで受けさせてもらってやっと進級した頭の悪い高校生。

 

音楽を聴いていたいのは山々ですが、受験勉強はやらなければなりません。

考えた末に、良いことを思いつきました。

 

「歌詞を暗記しよう」

 

受験科目には、英語があります。英語は苦手科目でした。受験の合否は英語力の差でつくとも言われます。好きになったのはみんな洋楽だったので、歌詞を覚えれば英語の勉強になるという大義名分が立ちます。裏紙に歌詞をボールペンで書き、風呂場の壁に貼って風呂場で歌いながら覚えれば、時間が無駄にならない。通学中に曲を聴き、机に向かう休憩時間に歌詞を書き、風呂場で小声で口ずさむ。なかなか楽しそうな計画でした。

 

計画は成功しました。勉強よりも歌詞を覚える方が「やりたいこと」なので、そりゃあ成功します。

 

そして、思わぬ副産物がありました。

歌っているうちに、英語は「教科」ではなく「言葉」なのだと自分の中の軸が移動したのです。

これが、受験勉強に役立ったかはわかりません。4校受けて、合格したのは2校でした。ただ、これを機に何かが楽しくなったこと、洋楽がますます好きになったことだけは覚えています。