先日、近所の主婦に声を掛けられ、住んでいる集合住宅の共有地のツツジ・サツキの剪定を行った。
住棟の周辺は当該住棟の住民が手分けして剪定し、それ以外の共有部分は時間を掛けて苑地ボランティアで行うルールとなっている。一括外注すればいいようなものだが、何しろ広いので費用が馬鹿にならない。また住棟周辺もそれぞれの住民に事情があるらしく、剪定を放置された箇所も少なくない。というわけでボランティアの一員として放っておけず、要請のあった箇所を電動トリマーでさっぱりと剪定をした。作業を終え、シャワーを浴びてビールを飲みくつろいでいたところ、右足首が次第に腫れ上がり、痛みも出てきた。
我慢できず翌朝近所の整形外科へ。レントゲン撮影の結果、「骨は折れていない。捻挫だね」と医者から軽く一言。「切り株につまずいたことは何度かあったが、捻挫するほどではなかったのに」と思い返した。「ところでスポーツはやっていた?」と問われた。これまでの使いすぎで足首の軟骨がすり減っていて、一寸したショックで捻挫する由。体によかれと思ってやってきたことが「過ぎたるは及ばざるが如し」の例え通りとなってしまったようだ。「悪化すれば歩けなくなるよ」と脅された。 捻挫の痛みより、こちらの診断の方がショック。何しろ同様の骨変形症で、股関節置換手術を経験しているのだから。
たかが捻挫といっても日常生活は不便この上ない。何しろ歩行困難なのだ。階段は必死に手すりをつかんで時間を掛けてそろりそろり!自宅のトイレまでも壁伝いで、途方もなく遠く感じる。痛みを感じる暇もない。勿論医院までは家族に車で送迎をしてもらった。
なんと、湿布を貼ることも、足首にサポーターを装着することも自分ではできない。体が硬いのか、お腹が邪魔するのか足首まで手が届かない。家族の手を借りるほかはない。何とも情けない。これが2~3週間続くのか?
つい先日友人から、右肩の腱の結合手術経験を聞いたばかり。回復するまで右手がほぼ半年間使えないとのこと。彼の苦労に比すればものの数ではない。
とはいえ、「もし、仮に一人住まいだったら」と想像するだに恐ろしい。要介護の身になったらもっと悲惨なことになるのは間違いない。
今度ばかりは家族に感謝です。