続きです。




お家に帰って、夜、彼とのLINEで、もう終わろうかという話になった。




彼も同意見で。

でもやっぱりこのままLINEで終わろうと言う私の提案は却下されて。



明日、会おう。と。




改札だけとか、ランチするとか、色々ごちゃごちゃ話は二転三転したけど、とりあえず会って話そうとなりました。




翌日、わたしはもう、覚悟決めてた。




彼は、お散歩でもしながら話したいと言ったけど、その日めちゃくちゃ風も強くて寒くて。




とてもじゃないけど、お散歩しながらって感じではなくて。




ただ、内容が内容だし、お店もなんとなく話しづらいって事で、最初に彼が提案したのはラブホ。





『なんで?昨日の今日でなんでラブホなの?』


『そういう目的じゃない。昨日あんな事があったのにそんな事誘わないよ…』



『じゃあ、いやだ。カラオケとかにしよう』


『わかった』





で、カラオケに入りました。




彼は、やっぱり離れたくない。と何度も言ってて。




私は、もう決めた事だよ。と返すのを繰り返してた。




結局、カラオケで抱きしめられたりキスされたり、流れでホテルに行く事に。




でも入っても、彼は離れて座ってるだけ。




私はもう離れる覚悟は決めてたし、強気でいないと流されちゃうと思ってたから





『する?しない?最後に一回くらいしとかないとって思ってる?』

って、めちゃくちゃ嫌な言い方をした。




『しない。なんでそんな言い方するの?そんなキャラじゃないでしょ。昨日の人みたいに嫌われて終わりたいとかそーゆうやつなら、必要ないから辞めて』



『わかった。じゃ、やめる。ごめん、なんか昨日で変な影響受けちゃったかな』



『honeyはさ、昨日のこと平気なの?僕の方が引きずってる感じだよね…。女の人は強いね。』


『これ見てどう思う?』



って言って、アザ見せた。




全身に大小10ヶ所くらいのアザ。




『無神経なこと言ってごめん。平気なわけないよね…痛くない?』


『痛くない。私、元々アザが出来やすいだけ』



彼はここでも、離れたくない、こんなに好きなのにとか言い続けてて。




私はわざと、酷いこと言った。




『私はもう平気。今日改札で別れたら、いっちょ上がりー!ってもう吹っ切れる』


『連絡先も下手に残すのやめよう。私達は意志が弱いから連絡しちゃうから』



彼は寂しい寂しいと口にしたけど、私は一切言わなかった。



ずっと本心を言わないまま、めちゃくちゃ沢山キスはした。もう、一年分はしたんじゃないかってくらい。





『ねぇ、言ってくれないけど絶対honey僕のこと大好きじゃん。本当に離れるの?』



『あのね、私ケロッとしてるけどさ、昨日本気で殺されると思ったの。少年も警察沙汰になんかされちゃって、迷惑もかけた。そもそも、少年と出会ったのも、この関係を終わりにするきっかけが欲しかったからなの。今回以上のきっかけなんてないと思う。むしろこれでもまだ離れる事出来なかったら、もうこの先いつまでも続いちゃう気がする。それに、昨日の私の怖い思いや、少年を巻き込んだ事が全く意味が無くなっちゃう。それはしたくない』



『そうだよね…これだけのアザがあって平気な訳がない。honeyは強いからケロッとしてるように見えちゃったけど、そこまで言われて、離れたくないは言っちゃダメだね』



って、彼も納得してくれた。




そのあとは、約9ヶ月の想い出を振り返ったり、感謝し合ったりした。




『なんかこれ以上良い別れなんかないってくらいいい別れ方が出来てる。ちゃんと好きも伝えて感謝もして』



『そうだね、めちゃくちゃ沢山色んな所行ったし、一年も経ってないとは思えないほど、想い出あるね。なんか、私たちはそーゆうホテル行って飲み行ってみたいなそんなのじゃなかったから、すごく満足した9ヶ月だったよ。だからきっと好きにもなっちゃったんだと思う』



『本当にここまで好きになると思わなかった。本当に本気になっちゃって、honeyとの将来を僕は本気で考えてた』


『うん、でも私、あなたの奥さんになんかなりたくない。彼氏としたら100点だけど、旦那さんとしては最低だもん。もし、私を選ぶよって言われたとしても、私こんな旦那さん要らない』



『わかってるよ、だから苦しかった。honeyとの将来を考え始めた時に、でもきっとそう言われるのわかってた。でもじゃあ、離婚せずにこの関係を続けていても、honeyが罪悪感で苦しんで離れていくのもわかってた。結局、どっちを選んでもhoneyは離れていくだろうなって。僕は怖くて何も選べなかったよ。ただただ、どうやったらそばに居てくれるんだろうってそれだけしか考えること出来なかった』



『うん、そうだね。そう思うならいい男になってね。何がいい男かわかるよね?』



『honeyの言ういい男になっても、僕を選ぶことはないでしょ?』


『私の思ういい男は私を選ばない男だよ。笑』


『そうだね。笑』



『LINE消そうか』





で、2人でLINEもブロックして、トーク履歴も見返したりしないように全部消した。




電話番号だけは残してと言われたので、それだけはそのままにしておいた。




『本当にありがとう。しかもこんな完璧な別れをしてくれて。月9でもこんな完璧な別れ方ないよね。笑』


『たしかに。笑 これさ、ここまで完璧な別れしたらさ、もう絶対戻るのダサすぎてやれないね。笑』


『honeyはずっとカッケーままだったよ。本当に最高の彼氏だわ。笑 僕の方がずっと女みたいだったね。honeyのそのドライさに今はめちゃくちゃ救われてる』



で、まだホテルの時間はあったけど



『じゃ、もう行こうか』って言ったら『どこまでも男だな。笑』って。





ホテル出て、ニコニコ手を繋いで、駅で『じゃあね!』って2人で元気よく別れました。ほんとに、友達とじゃあねー!ってするくらい軽く元気に。




2日連続で、好きだった人と好きになりかかってた人を失いました。




喪失感半端なくある、いま。




でも、既婚者と付き合って良いわけがない。



脅すような人と付き合えるわけがない。





きっと2人とも離れて正解の人たち。




2人ともすごく連絡がマメだったから、正直寂しい。




スマホを手に取って何をして良いかわからない。




ふと見るといつでもLINEの通知があったものが、今は何もない。




ああ、さみしいな、1人だなってめちゃくちゃ感じるけど、でももうこれは時間が過ぎるのをただただ耐えるしかないのもわかってる。




めちゃくちゃ長くなりましたが



最初に書いた通り、登場人物全員クズの怒涛の4日間の出来事でした。




綺麗事いってるけど、私も相当なクズ。




ただこのクズの経験をちゃんと今後の自分の戒めにしないとって思ってます。