友と一日

一緒に時間を過ごしただけで随分長々と 引っ張ってしまいました。


いつもだと、夕方になると さよなら するのですが

彼女も お仕事から離れて 時間があるので付き合ってくれたのです。


県立美術館までは 市バスで行きましたが

帰りもバスだと どうも遠くまで行って 三宮に戻る様子。

阪神の方が確かなので、阪神電車で三宮へ。


「晩は何を食べる?」

「お昼のピザは 結構 カロリーかったし・・お蕎麦でいいわ~」

・・ってことで、正家へ

彼女も長い間、三宮の正家に行っていないので

「まだ あるかなぁ~」って言ってました。

食べ物やさんも、次行った時は 無くなってたってことがよくありますからね。


あるます~ あります~
 
あっさりと、おろし蕎麦にしたのですが「ちょっと、ボリューム足りないね!」って。

でも、おいしかったぁ~割り箸

彼女は、どうしても アルゼンチンタンゴの様子を見たい!って。

せっかく、夜になったのなら 曽根さんのジャズも聴きに行きたいけど・・・

それでは、帰りが遅くなり過ぎるし・・・私もアルゼンチンタンゴ見てみたい。


また、昼間覗いた 異人館通りのレッスン場らしきところへ。

近道で、繁華街の中を通ったので、私は どこに行ってるか解りません。


目的地に着いて・・・中を 見ると 一人男性がいるけれど

他に誰も居ないみたい。

「どうする?」

「せっかく来たのだし・・・」


彼女は積極的です。

「見学をしたいのですが、良いですか? お茶だけでも良いのでしょうか?」

居たのは オーナーらしくて

「さっき何人か帰ったので・・土曜の晩は 大勢踊りにくるのですが

今日は8時から個人レッスンだけです

8時より 少々早かったので 待ちました。


やがて 一人見えて・・・ダンスの服装をしています。

歳を聞くと・・・・84歳とか・・・・

ヒールのダンスシューズを履いていますが、背中は年相応です。


がて、レッスンが始まって、社交ダンスのタンゴのようには勿論組みません。

生徒さんは 背が低いのに 下を見ながら踊っています。

えぇ~~ あのようにして 踊るものなの???


(この時、とんでもない事を思い出しました。

昔、PTAの時、天理教のお葬式に行って、作法がわからないので

次々、最初の人と同じにしました。

その人は、座敷だったので 足が痺れて 四つん這いで 神殿まで進みました。

後の人たち、皆 四つん這いで 進んだのです。

私も そのようにして進むのかと ハラハラしていましたら、誰かから

立って進んだのでヤレヤレでした)


それと同じで、アルゼンチンタンゴって、女性が下を見ている感じなので

そうしないといけないのか?と思って見ていました。

その人は、相当長くやっていて、先生の仲間のような間柄ですって!


オーナーの先生が、レッスンが始まる前に 

アルゼンチンタンゴとは 舞台でショーでやってるのとは違う。

あんな事は 誰も出来ないし、皆 怖じ気づいてしまう・・・

このフロアに タンゴの有名な人が来られて 

「ここには、アルゼンチンタンゴの神様が住み着いてる・・・と言われたので

ダンスは辞めようかと思っていたけど 続けている。

下関からでも 習いにくる・・・皆、音楽を楽しんでいる」って話して下さいました。


生徒さんのレッスンを見ていて、友は

「HARUさんだったら出来るのではない?」「とんでもない!!」


レッスンが終わったのか、先生が 私の所に来て

「やってみませんか?」「いえ、いえ、いえ、いえ」と辞退していたのですが

ウォーキングシューズでやってみる事になりました。


ホールドも 社交ダンスのタンゴと違うので よくわかりません。

何とか、左手は男性の肩の辺に置いて・・・リードを感じて一歩下がりました。

「お腹は出さないで、丹田に力を入れて、胸は出して、肩の力は抜いて・・・」

(全く 社交ダンスも同じです。下向くのかと 思っていたよ・・・)


「何を一番しないといけない事かと言うと ウォークの練習です」

(あら!私がいつもやってるのと同じだよ)

下腹、奥に押し出して 胸を出して、肩の力を抜いて バックウォークばかり

3周ほどしました。

時々、アウトサイドにリードされます。

さて、何分くらいしていたか?

「この辺で・・・最初だから ちょっと固いですが 良いですね」って言って貰えた。

「わたし、何日かで78歳になります」といったのです。

その先生、ダンスに対するポリシーが強くて 頑固そうで 客には媚びない

ガンとした、ダンスをする人特有の 姿勢のしゃんとした人なのです

私が、歳を言ったトタン、「えええぇっっ目」とびっくりされて

「僕も 少し歳は下ですが70代です」と トタンに親近感を持たれたようでした。


今、習っている ルンバウォークとは違うけれど、芯の作り方は一緒だし

体重移動も いつも練習しているので 違和感なくやれましたが

・・・・かと言って、アルゼンチンタンゴを 習う気はないですけどね。

初めて わずかな時間して貰っただけですから何とも言えませんが・・・


お茶代だけで、個人レッスンを してもらったのですから

よい、体験をしました。

彼女と ず~っと以前に、サルサの体験レッスンにも行ったのですが

あれは・・・物足りなくて 好みに合いませんでした。


そういえば・・・サルサも行ったね~と、喋りながら 三宮の繁華街を歩きました。

彼女のマンションは近いですが 私は 帰宅まで一時間くらい掛かります。

それにしても、家に着くまで スタスタと元気、元気に歩いていました。


次の日はバテていましたけど・・・


                        おわり


長々と お付き合い下さいまして有り難うございました。