以前、ゴッドオブなんちゃら~って韓国の漫画の悪口・・・じゃない、詳細を書いた。

韓国人で、韓国国内で、家族で、フランス語で、英国貴族風(笑うところ)の生活している人がいるわけないだろ?って内容だったと思うが、すでに2年以上経過しているので、私のパソコンの「おススメ作品」には出てこなくなった。

連載が終わっているのかもしれないけど・・・。

で、凝りもせず『似たような内容の還流漫画を探して(タイマー無料で)読んでいる』

 

韓国人の大きな勘違いなんだけれども、貴族の階級が異なっているからと言って

①「階級が下の者は、必ず上の人に敬語で話す」

②「階級が上の人が城内に入ったりするのは下の者より優先」

③「階級が上の人は些細な法律違反は許されるが、下の者は許されない」

は間違った認識である。

まず貴族制度だが、1公爵>2侯爵>3伯爵>4子爵>5男爵>6準男爵(准男爵とも)>7騎士という並びは「英国式」である。

英国は貴族制度が法律上認められており、議会は上院は「貴族院」で下院は「庶民院」である。

え?差別的な言い方だって?なんで?

はっきり言って「貴族院(House of Lords)」の方が「庶民院(House of Commons)」より大変だよ。まず、国王に逆らえない。

国王(あるいは女王)が「国家の未来と栄誉のために○○戦争に参戦するべきである!」とか言い出した時に「黙れコノヤロー!」って言えない。下院は「何言ってんだ!反対だ!」と議会に提案できる。デモも出来る。国民投票になれば反対を支持できる。家族(息子とか)あるいは自分は兵士になるのを拒否できる(法律で認められた範囲で)。

あと終身制で死ぬまでやめれない。なので多い時は英国貴族院議員が1000人以上いた。今は700人ちょっとくらいか(それでも他国と比べたら多いけど)上院解散も無い。過労死しそうだって!?国家への奉仕で殉職出来るなら本望でしょ?を字で行くショッカー並みのブラック組織。

国が破産しそうな時は「着ている服のボタンを売ってまで助成する」義務を持つ。

戦争時は最前線に出向かなくてはいけない。後方の補給基地とかでのんびり冷えたギネスビールとか飲んでいられない。「真っ先に死ねェ!」状態。

太平洋戦争開戦時の「マレー沖海戦」で英国東洋艦隊司令官トーマス・J・フィリップス提督が、逃げられるにもかかわらず戦艦プリンスオブウェールズと共に沈んだのもこのせい(ノブレスオブリージュと云う。元はフランス語で、無理やり訳すなら「高位の者は、その地位に比す責任と義務を下位の者に対して負う」である。提督は”サー”なので「騎士」でした)。

ジョン・リーチ艦長は貴族ではなかったが「私一人くらい御供しても構わないでしょう」と言って共に沈んだ。

日本では卑怯者貴族が山盛りで存在するが、北白川宮家は三代に渡り陣没・戦死となっており例外。天皇後継問題で旧宮家を復活させるなら~とか議論になっているが、北白川宮家は後継男子がいないので2018年に断絶している。因みに「宮家」なので貴族階級位は持っていない(皇族はそれより偉いって事です)。

総理大臣にもなれない(下院からしか選出できない)のに、責任多すぎ。

 

さて話を戻すと・・・

1公爵=Duke・デューク。ジュークって発音する時は”デュ”が名前に入ってるとか。・・・長くなるんだけど・・・ヨーロッパ各国では自分の家系が貴族の後裔であることを示す名前を、ノビリアリー・パーティクル(nobiliary particle)と呼ばれるもの(不変化詞/品詞のひとつ)が苗字に付けられている事があって、von≒独,van=蘭,de=仏,西,葡,が有名であるが、それで変化する。国王や王族のすぐ下でルクセンブルグやモナコの国家元首がそう。王族が公爵の上位に存在する国なんかだと、王族と婚姻関係にあったりする(眷属だけど、皇族との婚姻関係のある場合は宗族が多く使われる)。

かなりの権力を持つが、現在では法律により規制されている傾向にある。シーランド公国みたいな「取り敢えず公国って名乗ってみたよ♡」なんて国も存在する。

 

2侯爵=Marquess・マルクェス。侯爵の説明は・・・「そこそこ立派。でも公爵ほどではない」かなぁ・・・。メンドクサイことに日本語だと「公爵」も「侯爵」も同じ『こうしゃく』の発音なので余計間違いやすい。

絶対的な差は・・・「侯爵領土は公爵領土より狭い」ですかねぇ。

自前の軍団を(騎士団)持っていることも多いですね。今は違うけど。

有名なのは・・・リヒテンシュタインか・・・リヒテンシュタイン公国と表記される場合が多いが、国家元首は「リヒテンシュタイン侯ハンス・アダム二世」なのでクソ紛らわしい。この一家は、男子世襲制!侯爵家資産はほぼ国家予算級!侯爵一族はペーパーカンパニー持ってる!相続税なし!贈与税なし!所得税?なにそれ状態なので、これで悪いことしていれば「なろう小説の悪役」としてピッタリなのだが、第二次世界大戦時に逸早く中立宣言し、国内のナチス支持者に対して「そんなにナチス好きならドイツに移住していいよ(出てけ!の意)」「ナチスに物資提供だって!?何言ってんの買えよコラ」「ユダヤ人追放なんてするか!侯爵夫人がユダヤ人で何が悪い!離婚しろだと、よし分かった。儂が引退する!」というイケメン家系である。軍隊はない。国際空港も無い。どうやって行くのか?スイスからかな・・・多分。

 

眠くなってきた。

韓国の漫画の話し・・・続く