初めて行った美容室が、こんな雰囲気でした。あ、あくまでも個人的見解です。 | 洗濯機で洗いました。

洗濯機で洗いました。

出来れば毎日更新したいですっ。



そこは、


小田急線「経堂」駅から徒歩5分。


駅に向かう、いつもの通り道という商店街の美容室。


なにやら、


朝から女の子が慌てて入店してきました。


「あの、真由美さん」


「あれ、望実(のぞみ)ちゃん、朝からどうしたの」


突然の入店に店長の真由美さんは


驚きはしますが、今は目の前に髪を染めるお客様がいます。


「あの、これから出かけるのに、髪がまとまらなくて」


望実は、ニット帽を取りながら、お構いなしに続けます。


そんな様子を見た店長さんは


「すみません、ちょっとだけお待ちください」


とお客様に一言断りを入れます。


もう一人のスタッフ、有村さんは、別のお客様のシャンプーの真っ最中。


手が空くわけがありません。


「ははは、これは・・・」


店長は


櫛を取り出して髪をとかします。


「どうして寝る前にお手入れしないの」


「そんなこと言ったって」


望実は言い訳しようとしますが、言葉になりません。


「うーん、ポニーテールにする?」


「えーー、無理無理」


「何が無理なの」


「えーー、恥ずかしい!」


「いいから」


と、空いている真ん中の席に座らせます。


「だって、そんな」


「はいはい」


プロの手捌きは、あっという間に仕上げに入ります。


「はい、出来上がり」


「えー、嘘おおお」


鏡に映る望実の顔が自分でも分かるくらい紅潮していきます。


「あなたは、くせがある髪質だけど、こうしちゃえば関係ないでしょ」


「でもでも」


「あとね」


そんな抵抗をぴしゃりとブロック。


「相手の子と会ったら、笑顔ね。ほら、口角をあげて上の歯を出す」


鏡に向かって「ニー」とする店長のマネをすると


「そうそう、はい一丁上がり。行っておいで!」


と背中をトンと一押し。


「うん、ありがとう真由美さん」


「デート頑張ってねえ」


望実の動きが止まり


「そんな、私、デートとか言ってないし、それに」


「分かった分かった。時間がないんじゃないの」


お店の時計を確認すると


望実は一目散に駅へと走っていきました。



「いいね、若いって」


一連の出来事を観賞していたお客様がいいます。


「あの子、本当にお母さんと一緒で、くせ毛でそそっかしくて」


「初めてのデートならあんなものかもね」


「早いですよねえ。あの子が、初めてお店に来たのは生まれたばかりの時なのに」


「あの様子じゃあ、成人式も結婚式も慌てそうね」


「はい。だって、あの子の母親は、『真由美に任せるから』て、ことあるごとに言いますよ」


「あの子のお母さん、先生の友達なの?」


「ええ、あの子のお母さんも私が結婚式の着付けをしましたけどね」


「そう、じゃあ、私の姪っ子も頼もうかしら」


「はい、喜んで」


という感じで


今日も経堂は、お店の雰囲気と同じように、


空が青く素敵な一日を予感させています。



☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*



というようなショートストーリーが浮かんだお店の雰囲気でした。


*ちなみに、この内容は、あくまでも私が思っただけです。


 「きっと、こんな美容室にしたいんだろうなあ」て。


 でも、それくらい心地いい空間でした。