佐藤正午 :ハルキ文庫
私は、月に5冊くらいの本を買います。
そんな中でも、既に何度読み返したか分からない一冊が、この「Y」です。
人生の分岐点、人はどんな行動をとるのか。
未来からの便りをあなたは信じることが出来るでしょうか。
私自身は、恐ろしいほどに羨望の眼差しで幸福な未来を求めながらも、
とてつもない現実主義者です。
誰しも通らないはずがない人生の交差点。
どの道を選ぶかは自分次第で、
迷いぬいた挙句踏み出す一歩。
「自分で選んでしまったから仕方ない」と思うのか、
「この道を選んで良かった」と考えるのか。
雨の日の通勤電車や、ウォークマン。
ありふれた日常を過ごすかのごとく進められる展開でありながら、
いつの間にか、物語から抜け出すことができなくなってしまう。
何度、電車の中で読んでいて、降車駅で扉が閉まりかけただろう。
時代描写が行われている物語であるので、
2009年の現在読むものとしては、いささか古いツールがある。
たとえば、2009年に「フロッピーディスク」は少し時代遅れである。
しかし、それ以上に、物語の展開、スピード、衝撃の最終章に、
いつのまにか、何度も読み返してしまう一冊として、私のライブラリーの残る本となるっている。
最近、朝晩、寒いですよね。
そんな日にも、お越しいただきありがとうございます。
