相棒とひさしぶりに長電話をした。
直前にLINEに送られてきた写真には親父さんと親戚や山仲間と棒ノ折山で食事をしてる光景だった。
モツ鍋をメインに身体があたたまりそうな料理が並んでいた。
それから和やかな集合写真。
楽しいだろうな。
NHKでさ、会津駒ヶ岳と美ヶ原、雲取山を流していたよ。どれも百名山なんだね。
僕は病気になってから相棒との長い山行ができなくなった。
皮肉な話。
これがきっかけになって、人生のなかにいかに大切で貴重な時間があるのかを知った。
謙虚であること、黙っていても意思は通じ合っていて、なにかあれば手を差し出し合う。
相棒はどんな山に行くたびに、僕と歩いたのを思い出すと話す。
稜線から見下ろす雲やカール、きっと友樹もおなじ言葉を浮かべているのだろうと。
棒ノ折は登山口を見落として通過してしまった。
坂道を歩くとカヌーの製作するアトリエを通り過ぎてしばらくすると、目的地ではない登山口が待っていて道も整備されていそうなので入山した。
頑張ったわりには風景は皆無だった。
ただびっくりしたのは標高は1000メートルを超えた標識。
こんな高所にいる僕たちはびっくりした。
下山をしていると、棒ノ折の登山口を知った。
来年には相棒とまたどこかに行きたいから、治療方法を高度にできないかを聞いてみようと手のひらをにぎりながら決めた。