あ〜キツ。

内心そうぼやきながら斜度に対して、どこの登りがキツかったっけ。

あそこもあそこも。

いやいや、今がいちばん辛いか。

僕はそうやって歩いてきました。


相棒と話すと、五竜岳がかならず挙がります。

直近に唐松岳を歩いていて、お隣だから似たような登山道だろうと高を括っていました。

それは大きなミスだと気づけた山行でした。

雨、足下しか見えないガス、繰り返す難所。

やっと赤い屋根が見えて入舎。

自炊室のむこうは嵐で硝子を撃ち抜くような雨。

翌朝もガス模様。
下山するうちに晴れてきて、振り返ると赤い屋根。

相棒があれを見ないで登れてよかったよ。
あんなに遠いの知ったら心折れたよな。

でも一番の収穫は休まないで歩く歩行術を得たのでした。