翻訳者談『汝 鉤十字を背置いて頂を奪え』下巻翻訳者の言葉を紹介すると、最後の10頁は号泣するだろう。うん、じゃあ号泣の準備をして読み進めた。ぐわぁー鼻水ずるずるエベレストを舞台に1939年と2009年、ふたつのストーリーが交錯し、やがてひとつにまとまっていく。いやはやなかなかの山岳小説でした。つぎの文庫はこれ。前作の『雪の狼』は傑作中の傑作でした。すべてが罠誰も信じるな、ですかね。