いちばん長かった山行が終わる朝。

朝食を済ませて外にでた。
相変わらず風は吹いているけど登頂できるだろう。

ハイマツ帯を過ぎる。

もう少し。
相棒と目を合わせる。



どしんとしていてどこからでも見えているような山の山頂。

簡単には登らせてくれなかったなぁ。


後は下山するだけ。

寂寥感と達成感が混ざり合い濃密な記憶が形成されていく。

ベンチで休み再スタートするときにご高齢の男性三名があがってきた。

うちお一人が、

さあ、また休もうか。

お仲間を促して僕らがいたベンチに向かった。

その言い方が可愛くて、僕らはくすっと笑った。

下山後の温泉は決めていた。
有峰ゲートを通過してしばらく車を走らせたところにある国民宿舎しらかばハイツ。

温泉とランチが合わさったプランで1000円を切っていて、とても良心的だった。

さあ、俺らもまた休もうか。

露天風呂に浸かりながら山行を振り返ると、すべてを歩き切ったこの山域は暫くは訪れないのかも知れないと思った。

夏雲の端っこに秋雲が浮かんでいる。

ちきしょう
もっと遠くに奥に行きたいよな。

帰り道に新潟県の親不知海岸を見た。
来年はここに出ようと話した。