ライトトレッキング用に選んだノースフェイスの靴がある。

高尾山に年間20回ほど行くとしたら、140山行を共にしてきた。それ以外には燕岳や天狗岳、などなど。

とても履きやすいし、気張ってないデザインもお気に入りだ。が、あまりに履き過ぎた。

{E0529EE0-99CE-4DBD-A84D-9F885B705158}

くたくたに披露したおじいちゃんの様だ。
靴底はまだ凸凹は残ってるけど、踵部は磨かれた額みたくツルツルに。

{828E3AD9-C46E-40CD-B436-3AC8F2B285F0}

こんな姿を見せつけられると高山にはもう連れ出せないのかなと思っていた。

最期の高山は昨年の会津駒ヶ岳だった。
玄関先で「連れて行ってくれ」と懇願されたような気配がして車に乗せたのだった。

山との相性も良かったのか全くスリップもしなかったし、脚への負担も無かった。

まだまだ老兵は現役と信じたが、年が明けた今年になると急に衰えたかのように、正月縦走も三原山もグリップが弱くなっていた。

引退したら街靴かなぁ。
それも出番の少ない。

君とはじめての散歩は

あぁ、そうだ。
そうだった。

川苔山登山口バス停に降りて、靴紐を結んでいると、散りはじめた山桜がひらりと君に舞い降りたのだった。

いきなり散り桜は嫌だなぁと思ったんだ。
けれどそれは、花を添えてくれたんだね。

旅立ちのさ。

もう一度、付き合ってくれよ。
脛の傷はまだ深いし痛いけどね。

歩こうぜ。