無印良品でスコーンミックスを手にしてからぶらり商品棚を冷やかしていました。
炭水化物抜きを継続しつつも、叢に秋の小虫の囀りが聞こえてくるようになると炊き込みご飯なんぞが食べたくなってきます。
しかし我が家には米がない。

うーんと考えましたが、圧倒的なインパクトを与えるこのネーミングに負けました。

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蛇紋岩米
あの蛇紋岩を名乗るとは。
味が滑るのか?

蛇紋岩を真剣に注意したのは3年前。
白馬岳から鑓温泉に下った時だった。
事前に調べた情報では、この数日まえに蛇紋岩に足を滑らせて雪渓へと滑落して2名の方々が亡くなっていた。

現場に近くなると山肌から水が滴り、嫌な感じで靴底を濡らした。
左にカーブすると鎖が渡され蛇紋岩がぴかぴかに光っている。崖の手前には黄色い立て看板があって、滑落注意の文字が。

わずかな距離だけど、とても注意して渡った。
鑓温泉小屋に着いてすぐにひと風呂浴びて、ビールを飲んで、足湯に浸かりながらワインで乾杯しながら夕暮れを眺めた。

また歩きたい山はどこかと自問すると必ず白馬三山と自答する。

山を思い出していたら、炊き込みご飯の素を買い忘れてしまった。
滑らされたのは俺だった。

蛇紋岩米を調べてみると川が蛇紋岩を削りながら田圃に流れ入る。カリウム、マグネシウムなどの成分が豊富らしい。

スコーンを焼いたからと相棒に伝えると、取りにきた。温め直して食えよ。少し水を振って温めたらしっとりすると思う。

お礼さ。相棒がビニール袋を差し出した。

中身は、なんと!

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五目ごはん

とうぶん山飯には困らないだろう。と、自慢気に去っていった。

なにも滑ってないじゃん、巧く連結してる。

笑点を観ながら噺家の技に笑った。