梅雨の晴れ間が続いた週末の東京。
昨日は暇だったので、本を持って出掛けた。
夏山を想う頃になると必ず読み返す一冊。
黒部の山賊
この作品が奥へ奥へと誘ってくれたきっかけになったのは事実で、病み付きの山域を覚えた。
空いた地下鉄に座り移動中ずっと読み耽けていくと、ジビエ料理が食べたくなってきた。
でも昼間から提供してくれる店がこの家電の街にあるはずもなく、以前に利用した店に脚を向けた。
メイン料理とパスタを好みで選べるシステムで、サラダは食べ放題。なかなか満足する料理だった。
オープンの11時前にビルに到着してパスタ屋を目指すとセットは無くなってしまっていて、あまりそそられない。
ビルのなかをぐるぐるまわった。北海道食材の料理屋があって、エゾシカソテー丼の垂れ幕を見つけた。なんてラッキーな。エゾシカを喰ったことはない。ジビエは三俣山荘の夕食以来だ。
どうです?これ。
鹿肉は10枚以上のっけられ、蟹汁、漬物、小鉢もあしらわれた定食。
美味い、美味い、美味い。
温泉玉子を蓮華で割り、甘辛いタレが掛かった米と混ぜて、肉で巻いた。米ひと粒も残さず食べた。
胃にすべてが落ちると命を食べた気がした。
背筋がピンとなると同時に、野山を駆け巡る力を得たように思えた。
浅草まで歩き、山の安全を御祈りしてから帰宅すると夕方になっていた。


