イトーヨーカドー施設にある狭い本屋を眺めていく。棚や平積みを通路に沿ってじぐざぐに歩きながら。

あれ!?と記憶が足を止めた。
『雪の狼』

たしか東西冷戦時代を背景に、アメリカとソ連のスパイが企てと運命に翻弄されていく内容だったはず。
フォーサイスのようにメジャーではなくて、日本で翻訳された図書は初めてだったかも知れない。

上下巻は、ご自由にお持ちくださいと書かれた札が添えられているようだった。
手にして裏表紙を読むと、やはりその内容が説明されていた。

帯をめくると20版目が示されていてから、3年が経過していた。
へぇ。
古本屋街を彷徨っても見つけられないのだろうからとペアを持った。

どうしてこんな書籍が並んだのだろう?
店員さんの意向なら、通いの店にしたいと思った。

会計の際に、オーダーをお願いした。
『闇の奥へ』

もう1冊はタイトルも作者も思い出せないものだった。保管されたヒトラーの首を巡る冒険譚で、
ノンストップ物。

それだけを伝えた。

また読めたらいいな。

ってか、本屋さん大賞も発表されたようで。

森と夢が重なる物語は読みたい一冊に。