午前中はまた外出だった。


お客さんと話をしていると立て続けに携帯が鳴る。


03-○○○…


まったく覚えのない固定電話番号。


知らない番号にはでてはいけないと決めている自分は

当然ながら無視してポケットに携帯を戻す。


でもなにやら動物的な勘が働き電話番号検索を掛けた。


○○警察署。


エ~、最寄りの警察署が何の用事か。


スパイ小説は好きだが、諜報活動に身を置いたことは無い。


空き巣が入って大切なザックを盗まれたのか。


なんだ、なんだ。


また要らぬ妄想がバチバチと爆ぜてくる。


とりあえず事実に突き当らぬことには妄想は止まらい。


コールしてすぐ事務方の婦警が出た。


ことの事情を話すと誰が掛けたか内部にあたるという。


待つこと暫し。


当方には該当するものがおりません。

もしかすると交番の者がお掛けした可能性があります。

署と交番は同じ番号で表示されます。


なんだこの事実は。

番号が同じだなんて知らないし。


更に30分ほどすると署だか交番だかの着信が。


こちら○○交番ですが。

え~盗難届を出されていた自転車がみつかりました。


脳みそに該当する案件がヒットした。

2年前に盗られたチャリだ。


そちらのお住まいの近くで発見されまして、まぁお近くなので

そのまま回収していただきたいのですが。


なんだ、そういうことか。


そういうことかですんだのはその時だけで、

合鍵もない上に無残な鉄の塊となり果てた

チャリを引きずり帰ること10分。


こっちが自転車泥棒じゃないか。


ぜぇ、ぜぇ、ワイルドだろぅ。