囲碁界には女性棋士がいるにもかかわらず、将棋界にはいないのか不思議だと昨日書きました。
かつてから思っている私なりの持論は以下のとおりです。
確かに囲碁界にはプロになるための女性枠というものがありますが、一般枠からプロになった女流棋士もいます。
従って、プロになるための方法や仕組みでは説明はつきません。
ちなみに私の棋力は、日本将棋連盟の認定では三段ということになっています。
私よりも高段位の方から感じるのは、とにかく「受け」=「守り」の強さです。
プロの棋戦を見ていて感ずることも同様のことです。
将棋界では、いわゆる「攻め将棋」を自認する棋士は数えるほどです。
受け重視かバランス型のいずれかです。
一方、女流の棋戦を見るとやはり「攻めが好き」という印象を受けます。
これは囲碁の場合と同様です。
将棋の場合は他のゲームと決定的に異なる点があります。
普通は一手先に進めたほうが自分が有利になります。
ところが、将棋に限っては自分が一手指すことによって自分が不利になってしまうという局面がよく現れます。
将棋にはパスというルールはありませんから、必ず一手指さなければならないわけです。
自分が不利になるとわかっていてもです。
将棋の場合は「相手に手を渡す手はよい手になることが多い」といわれているのですが、ここらへんにヒントがありそうです。
つまり、自分が指す手でプラスの手がない場合に選択した手はマイナス10点なのだが、相手がマイナス20点の手を指してくれれば自分が有利になるという考え方です。
なかなかこういった考え方は、ある意味特殊すぎて日常的に発生することはまずありません。
つまり、これは非日常をどれだけ現実=将棋の対局の場に持ち込むことができるかという問題です。
「ある特殊な状況下におかれた時、男女それぞれの脳のメカニズムがどう異なるのかが解明されるのを待つしかないのではないか」と思っています。