Tim Hecker (ティム・ヘッカー) | 深い音楽.CD.DVD.映画.映像.youtube.オススメアーティストをWasが紹介

Tim Hecker (ティム・ヘッカー)

Tim Hecker



デビュー時は《Jetone》の変名を使用。「Chill Out」と形容されるようなアンビエントなテクノ音楽から出発したがすぐに頭角をあらわし、00年頃に活性化したクリック・ハウス/グリッジのムーヴメントに接近。01年にドイツのForce Inc.より『Ultramarin』を発表する。


ほぼ同時期、Tim Hecker名義での活動を開始(ちなみに本名はTimothy Hecker)。Jetone名義にあったハウス風のビート処理を廃し、Oval~Fennesz以後を感じさせる細やかなトリートメントをほどこしたノイズ音楽作家としての力量を示す。01年に発表された『Haunt Me, Haunt Me Do It Again』と03年の『(presents) Radio Amor』の2枚はノイズの叙情的な美しさによって現在でも代表作とされている。

 

同じくカナダ出身のMitchell Akiyamaとも交流があり、Akiyama氏の設立したレーベル《Intr_Version》のコンピレーションCDなどにも作品を提供している。この数年はライヴ活動とリミックス活動が中心。05年にCD化されたIsisのリミックス集『Oceanic Remixes / Reinterpretations』やコンピレーションCDに寄稿した音源などを聴くとクリエィティヴな感性が益々研ぎ澄まされている様子がうかがえる。


06年後半はJetone名義の復活も含めた旺盛な活動を見せ、新作『Harmony In Ultraviolet』では『(presents) Radio Amor』を更に繊細にエディットしたような極みへと辿りついている。