イギリスでも、自国民または市民権のある住民が無職であったり低収入であったりする場合は、生活保護や失業手当を受けることができる(もちろん財産や貯金などの縛りはあるが)。

 

当然、夫も然るべき申請をしていれば今頃はお国から手当を頂けていた、はず。

 

だが、ここで私達の前に高く立ちはだかったのが「イギリス 国際結婚 日本」という壁。私のビザのために夫が犠牲になった格好と言えるえーん

 

どういう事かと言うと・・・、当時のビザを取り巻く現状は簡単には以下の通りだった。

 

配偶者ビザを保有していた私は、2年後の永住権取得を目指していた。

・イギリスのビザ取得は難しいことで有名で、配偶者ビザでは①偽造結婚ではない②政府に頼らなくても生活していけるだけの財力がある。この2点の証明が重要とされている。②に関してはどの種類のビザでも非常に重要視されている(どの国でも同様だと思うが)。

・永住権を申請するにあたっては、配偶者ビザで2年間つつがなく英国で生活をした(=政府の財源に頼らずに生活をしていたと言う事実)ことが重要視される。やっぱり②が重要。

・ビザ申請に関する質問に対して、入国管理局がある程度答えてくれるものの最終的には申請時の担当者レベルで決定されるものなので、確実な回答は得られない。

 

↑↑のことを総合的に判断して、私達は夫であっても失業手当は受給せず自助努力を続けることにした。過去何度もイギリスのビザ申請をしていた私は、非常に神経質になっていて「ビザに関しては失敗は許されない」と思っていたので、少しでも申請に不利になりそうな事柄は排除していた。

 

カギ持論ですが、外国では命の次に大切なのがお金ではなく、パスポートとビザだと思っています。いくらお金があってもビザがなかったら長期滞在はできませんからね。