今から紹介するのは、研究室でお世話になった先生が言っていたこと。




なぜか私の代のラボメンは個性的な人が集まった代で、私はみんなのことが大好きでした。(人の受け取り方によっては個性的を超えて"異質な者"もいたんでしょう、そちら側の話も聞くこともあったので客観的にはそういう面もある、と理解はした上で)



けど、その先生が言ってくれたのは。



「いやいや、僕からしたらそんなのエラーバーの範囲内だよ」


と。



エラーバーっていうのは、簡単に言うと、実験とかで出た平均の前後の誤差みたいなもので、


平均から多少外れていても、エラーバーの範囲内なら、別になんてことない、気にすることなんかない、全くの正常だってことですね。


この人の懐の深さに言葉が出なかった



とても慕われていた先生で、低学年の生徒からも勉強とか関係のない悩みの相談にも受け答えているような先生で。


衛藤先生の言う理想の上司、いやいやそんな人いる??ってのを、そのまんま体現してるような人でした。



「もし良ければ話聞かせてくれる?」


「僕も忘れちゃうし整理ができるから、いつも実験ノート見せにきてくれて助かるよ、ありがとう」


(すれ違うたびに)問題ない?」


「今ちょっと忙しいんだけど5分とかでよければ話聞くよ」


「連絡なくて欠席したから心配したぞ、一人暮らしだとな、昔無断欠席でそのまま入院することになった生徒がいたんだ君に何もなくて良かったよ安心した具合は大丈夫か?」


「老婆心ながら、ここを注意した方が今後君のためになると思ってね」



卒業してから色々ありましたけど、先生。小俣はあの頃と比べて完全ではないけれどそれでもぼちぼちやれてますよ。



薬剤師の世界からしたら、1年もまともに続けられない"異質な者"かもしれません。



本来ならそれが仕事って割り切らなきゃいけなかったのかもしれません。



本当はもっと上手くやる方法があったのかもしれません……



でも、周りはうまく騙せてたけど、自分には、どうやったって嘘が付けなかったんです



落ち込む期間が結構あって。



それでもこうして優しい人たちにたくさん出会えて、仲間もたくさんできました。



もう少し、自分なりに、自分らしく、出来る範囲でやってみますね。



「問題ない?」


って聞かれても


前みたいに


「あ、大丈夫です」


って笑顔で言えるように。